人気アプリ開発者、参加したApple Vision Proデベロッパラボについて語る

Vision Proラボ

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Appleは現地時間8月23日、各地で開催されている複合現実(MR)ヘッドセットVision Proのデベロッパラボに参加し、Vision Proを試す機会を得た開発者の体験談を共有しました。
 
同社は7月31日より、Vision Proのデベロッパラボを、クパチーノ、ロンドン、ミュンヘン、上海、シンガポール、東京で順次開催しています。この1日限りのデベロッパラボで開発者は、visionOS上でアプリをテストして最適化することができ、Appleのエキスパートによる設定やトラブルシューティングのサポートも受けることができます。
 

■3行で分かる、この記事のポイント
1.Apple、Apple Vision Proデベロッパラボ参加者の体験談を共有。
2.ラボではvisionOS上でアプリをテストして最適化することが可能。
3.WidgetsmithやFantasticalアプリ開発者らがラボについて語る。

ラボ参加者からの声

ウィジェットのデザインをカスタマイズできるアプリ「Widgetsmith」の開発者デビッド・スミス氏は、空間コンピュータであるVision Proを使用したアプリを体験したときに起こる驚きの瞬間について以下のように語っています。
 

シュミレーターで何週間もこのアプリを見つめ、どのように動作するのか大体の感覚をつかんでいましたが、それはパソコンの中だけのことでした。初めて自分のアプリが実際に動いているのを見た時、あなたは思わず息を呑んでしまうでしょう。

 
カレンダーアプリ「Fantastical」の開発元Flexibitsのマイケル・シモンズ最高経営責任者(CEO)は、Vision Proのデベロッパラボを空間コンピューティングの「実験場」と表現しました。「空間コンピューティングを体験することで、私たちが考えていたデザインが実証されただけではありません。左右上下だけでなく、国境を超えて考えることができるようになりました」と語っています。

Apple Vision Proデベロッパラボについて

Apple Developer ProgramまたはApple Developer Enterprise Programに登録している18歳以上の開発者であれば誰でも、AppleのWebサイトからVision Proデベロッパラボに無料で申し込むことができます。また、現在開発中の新しいvisionOSアプリ、または既存のiPadOS/iOSアプリが必要で、Vision Pro向けに最適化されたアプリを開発している開発者が優先されるということです。
 
Bloombergのマーク・ガーマン記者は8月上旬、ラボに「あまり人が集まっていない」と報告していますが、時間が経つにつれて関心が高まる可能性があるとしています。なお、Appleは参加に伴う旅費や宿泊費は負担していません。
 
東京ラボの開催地は港区の六本木ヒルズ内にあるApple Japanで、ラボの追加の日程の案内メールが開発者向けに送られており、今月18日時点では、まだ空きがあると伝えられていました。
 
Appleによると、Vision Proは2024年前半に米国で発売され、同年後半にはさらに多くの国で発売される予定だということです。価格は、3,499ドル(約50万円)となっています。なお、数日前にiPhoneSoftが報じた内容によると、Vision Proのストレージ容量は1TBで、2TBや4TBもラインナップされる可能性があるということです。
 
 
Source:Apple via MacRumors,9to5Mac
(m7000)

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この記事を書いた人

本職はWebデザイナーでMacBook Airを10年以上愛用中。iPhone Maniaのライターとしては、2020年から活動開始。iPhone歴は4s→6→7→XS→12 Pro Max。

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