iPhone15 Proシリーズ向けディスプレイの製造不具合解消〜増産に向け動き

iPhone15 Pro AH 0801_1200

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iPhone15 Proシリーズの製造において、LG Display有機EL(OLED)ディスプレイを筐体に組み込む際に生じていた不具合が解消されつつあると、韓国メディアThe Elecが報じました。
 
iPhone15シリーズの総製造台数においてiPhone15 ProとiPhone15 Pro Maxの合計台数が占める割合は50%〜60%に達すると、The Elecは伝えています。

■3行で分かる、この記事のポイント
1. LG DisplayによるiPhone15 Proシリーズ向けOLEDディスプレイ製造において、不具合が生じていた。
2. そのため、iPhone15 Proシリーズの初期出荷台数が減少すると懸念されていたが、製造に関して条件付き承認が得られた。
3. Samsung Displayが、LG DisplayやBOEの製造数減少分を補う模様 。

LG Display製OLEDディスプレイの量産に関し、条件付き承認

LG DisplayによるiPhone15 Proシリーズ向けOLEDディスプレイ製造において生じていた不具合のうち、iPhone15 Pro向けのものの不具合は解消され、量産開始に関してAppleから条件付き承認を得られたと、The Elecは述べています。
 
iPhone15 Pro Max向けのものは現在審査中で、近日中にAppleから承認を得られる見通しです。

LG DisplayとBOEの減少分を、Samsung Displayが補う

LG DisplayによるiPhone15 Proシリーズ向けOLEDディスプレイの量産開始時期は当初予定より遅れましたが、その分はSamsung Displayが補う見通しです。
 
iPhone15シリーズOLEDディスプレイは中国BOEも供給するとみられていましたが、Dynamic Island周辺から光が漏れる不具合を解消できないため、年内の供給は難しい模様です。
 
そのため、BOEが本来供給する予定だったOLEDディスプレイもSamsung Displayが代わりに供給する可能性があると、The Elecは指摘しています。

高倍率望遠カメラの歩留まり率が低いのも課題

iPhone15 Proシリーズ用OLEDディスプレイの問題が解消されつつあるのに対し、iPhone15 Pro Maxだけが搭載する高倍率望遠カメラの製造は、低い歩留まり率に悩まされているようです。
 
高倍率望遠カメラはLG Innotekが製造しているとみられており、歩留まり率の推移がiPhone15 Pro Maxの初期出荷台数に影響を与える懸念があります。
 
 
Source:The Elec
Photo:Apple Hub/Facebook
(FT729)

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ZAURUS PI-6000以降、PDA、PC、Apple製品を多数使用するガジェット愛好家。iPhone Maniaでは2020年2月より、リーク情報、最新のApple製品情報、秋葉原情報を配信。Palm Treo 750vを米国で使用して以降、各種スマホ愛用中

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