フリマで偽物のAirPodsを掴まされ復讐、殺人を犯した2人に実刑判決

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オンライン上のフリーマーケット(フリマ)で偽物のAirPodsを売りつけられたことに激怒した男性が、仲間と共謀して販売者を殺害した事件から3年後、暴行を主導したとみられる主犯に最高裁判所で判決が下されようとしています。

■3行で分かる、この記事のポイント
1. フリマで偽物のAirPodsを購入してしまった男性が復讐を決意。
2. 殴る蹴るの暴行を加えた結果、販売者は死亡してしまった。
3. ブランド価値の高いApple製品は偽物も多く、個人間の取り引きには注意が必要だ。

フリマで取り引きしたAirPodsが偽物だった

痛ましい事件が起きたのは、2020年2月のことです。
 
オーストラリアのニューサウスウェールズ州に住むロス・フーリスさん(28歳:事件当時)は、Facebook Marketplace(Facebookの公式フリマサービス:日本は未対応)を通じて、サミ・ハムダック被告にAirPodsを販売しました。ここまではよくある話です。
 
ところが、購入したAirPodsが偽物であることに気づいたハムダック被告は、翌日フーリスさんに報復するべく、ガールフレンドやアブドゥル・カラアリ被告と共謀して彼を痛めつける手段に出ました。
 
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かくして、スーパーマーケットの駐車場で待ち伏せされ、2人に殴る蹴るの暴行を加えられたフーリスさんは、病院に搬送されたものの、事件から3日後に亡くなってしまいました。

暴行の主犯格は終身刑か

事件に関わったとされる、ハムダック被告、カラアリ被告とそのガールフレンドの3人のうち、すでにハムダック被告には懲役12年の実刑判決が下されています。
 
カラアリ被告のガールフレンドについては、別の商品を売るようフーリスさんを呼び出しただけである点や、カラアリ被告との間に設けた3人の子どもの面倒を見ることなど考慮され告発を免れました。
 
今回判決を待っているのはカラアリ被告で、別の犯罪で仮釈放中であったことや、殺人の主犯格であることから終身刑は免れないとみられています。
 
被害者の母親であるジャネット・フーリスさんは、数日後に下される判決を前にして「(裁判を)早く終わらせてほしい」と声をにじませました。

AirPodsの偽物は多い

Apple製品は、ライバルメーカーと比較してブランド価値が高く、中古市場でも値下がりしにくいことで知られています。それだけに粗悪な偽物も多く、個人間の取り引きには注意が必要です。
 
2020年には6億台に上る偽物のAirPodsが市場に出回ったとされているほか、iOS16以降は偽物をデバイスに接続しようとすると警告が表示される仕様となっています。
 
今回の凄惨な事件も卑劣極まる犯行であることは疑いようもありませんが、最初から本物のAirPodsを販売していれば誰も不幸な目に遭わずに済んだだけに、なんとも後味が悪い結末となってしまいました。
 
 
Source:1news,DailyMail,YouTube/7news Australia
(kihachi)

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この記事を書いた人

丸みを帯びたiPhone3GSの筐体に惚れ込み、Apple信者を誓ったのも今は昔。2014年から始めたライター業がきっかけで、気づけばXiaomiやHuaweiなど中華スマホにも手を出す浮気症に。

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