Intel Macに対するmacOSサポート、早ければ2024年に終了する可能性

macOS Sonoma対応デバイス

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2023年6月のM2 Ultra搭載Mac Proの発売により、AppleはMacにおけるAppleシリコンへの移行を完了し、Intelチップ搭載MacはAppleオンラインストアおよびApple Storeから姿を消しました。
 
しかしIntelチップ搭載Macを継続利用しているユーザーは数多く存在します。そしてIntel Macユーザーにとっては「いつまでmacOSの最新版にアップデートできるのか」は非常に気になる点でしょう。
 
米メディアArs Technicaのアンドリュー・カニングハム氏が、過去20年に及ぶデータを分析、Intel MacがどのくらいmacOSのサポートを受けられるかを予想しています。

■3行で分かる、この記事のポイント
1. MacのIntelチップからAppleシリコンへの移行が6月に完了。
2. Intel MacがいつまでmacOSのサポートを受けられるかを調査。
3. 最早の場合、2024年で終了する可能性。

近年macOSのサポート期間は短縮傾向に

カニングハム氏は1998年発売のiMacから始まって、各モデルがいつ発売され、いつ販売終了したのか、どのくらいの期間macOSのアップデートを受けられたのかを調査しました。
 
同氏が収集したデータによると、Macは平均で約6.6年間のmacOSアップデートと、その後さらに2年間のセキュリティアップデートを受けています。
 
しかし2009年から2015年の間に発売されたMacが7年〜8年間にわたり最新macOSへアップデートでき、さらに2年間のセキュリティアップデートを受けられたのに対し、2016年と2017年に発売されたMacは約6年間のmacOSおよび2年間のセキュリティアップデートしか受けていません。
 
カニングハム氏は、この秋正式リリース見込みのmacOS Sonomaが、MacBook Pro(2017)、MacBook Air(2017)、iMac(2017)の3モデルをサポートしないという事実から、AppleはIntel Macのサポートを早く終了したいと考えているのではないかと推測しています。

最早なら2024年でサポート終了と予想

Appleがこれまでよりも早くIntel Macのサポートを終了するとして、ユーザーが気になるのは「いつ終了するのか」ということでしょう。
 
カニングハム氏は終了時期について「もっとも可能性の高いシナリオ」を3つ、あげています。
 

  • シナリオ1:Appleは2019/2020年発売のIntel MacをmacOS 15(2024年リリース見込み)までサポートし、macOS 16ですべてのIntel Macのサポートを終了する(注:この説ではmacOS 15で2019年以前に発売されたIntel Macのサポートを終了)。
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  • シナリオ2:macOS 15ですべてのIntel Macのサポートを終了する。
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  • シナリオ3:macOS 15まではmacOS 14(macOS Sonoma)と同じIntel Macをサポートし、macOS 16ですべてのIntel Macのサポートを終了する。

 
つまりシナリオ2の予想が正しければ、この秋リリースされるmacOS Sonomaが、Intel Macがアップデート可能な最後のmacOSということになります。

Intelもチップのサポートを終了

カニングハム氏によれば、IntelもMacに搭載されているチップのサポート終了予定を発表しています。
 
たとえば2017年発売のMacが搭載する第7世代Intel Coreプロセッサのサポートは、2024年3月に終了します。
 
AppleがIntelチップのセキュリティを考慮するのであれば、Intelチップ搭載MacのmacOSサポートは2024年中に終了するかもしれません。

 
 
Source:Ars Technica via Macworld
Photo:Apple
(lunatic)

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この記事を書いた人

元某業界新聞社の記者。その後フリーライターとして各方面で執筆、英日翻訳家としての著書も多数。2014年から本メディアでライター、編集記者として活動中。アメリカ在住(現在は日本に滞在中)。iPhone使用歴は12年以上。

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