iOS/iPadOS17ではURLからトラッキングパラメータを自動的に削除

Safari

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現在開発者向けベータ版が提供中で、秋には正式版がリリースされるiOS17、iPadOS17、macOS Sonomaでは、プライベートブラウズモードでSafariを利用しているときは、URLからトラッキングパラメータが自動的に削除され、サイト越えトラッキングが防止されることがわかりました。

■3行で分かる、この記事のポイント
1. iOS17、iPadOS17、macOS SonomaのSafariに新機能が追加。
2. SafariがURLからトラッキングパラメータを自動的に削除する。
3. Safariだけでなくメール、メッセージアプリでも有効。

Safariが自動的にトラッキングIDをURLから削除

Appleによると、iOS17iPadOS17macOS Sonomaでは、プライベートブラウズモードでWebサイトをブラウズ中、もしくはリンクをコピーした際に、そのURLにトラッキングを許す要素を見つけると、Safariが自動的に削除するのだそうです。
 
URLはそのまま機能しますが(つまりクリックすれば該当サイトに飛ぶ)、トラッキングのための識別子は削除された状態となります。

Safariだけでなくメールやメッセージアプリでも使える。

この新機能「アドバンスド・トラッキング&フィンガープリンティング・プロテクション(注:正式日本語名称は不明:Advanced Tracking and Fingerprinting Protection)」は、Safariだけでなく、メッセージやメールアプリでも使えます。
 
またSafariの場合、プライベートブラウズモードだけでなく、平常モードでも有効にすることができます。有効にするには、設定アプリ→Safari→アドバンスド(注:正式日本語名称は不明)→アドバンスド・トラッキング&フィンガープリンティング・プロテクションの順にタップし、「すべてのブラウズ」を選択します。同様に、この機能を完全に無効にするよう設定することもできます。

ユーザーのプライバシー保護機能がさらに強化

世界開発者会議(WWDC23)の開発者向けビデオのなかでAppleは、Safariがトラッキングパラメータを削除する前、削除した後のURLの例を共有しています。
 
最初のURLには、広告主がサイトを越えてユーザーの活動を追跡できる“click_id”パラメータが含まれていましたが、Safariがこれを自動的に削除していることが確認できます。
 
Safari
 
またAppleは「iOS17プレビュー」において、iOS17のSafariではプライベートブラウズが、使われていないプライベートブラウズのウインドウをロックし、既知のトラッカーがページを読み込めないように完全にブロックして、ユーザーがWebを見ている時にURLに追加されたトラッキングを削除する機能についても説明しています。

 
 
Source:MacRumors,Apple
(lunatic)

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この記事を書いた人

元某業界新聞社の記者。その後フリーライターとして各方面で執筆、英日翻訳家としての著書も多数。2014年から本メディアでライター、編集記者として活動中。アメリカ在住(現在は日本に滞在中)。iPhone使用歴は12年以上。

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