AppleとFintiv、Appleウォレットをめぐる特許侵害訴訟で和解協議へ

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    Appleと米モバイル・コマース・プラットフォームのFintivApple PayAppleウォレットの特許をめぐる訴訟において、和解協議が、テキサス州西部地区連邦地方裁判所の命令に基づき現地時間6月8日に実施される予定であることが明らかとなりました。

    和解協議が実施される予定

    2010年にMozidoとして設立されたFintivは、クラウド決済サービス、ロイヤルティプログラム、マーケティングキャンペーンを提供するモバイル・クラウドコマース・プラットフォームとして知られるフィンテック企業です。同社は、これらに関連する特許を米国だけでなく、世界中で多数保有しています。
     
    同社は、AppleがApple PayおよびAppleウォレットアプリにおいて、Fintivのモバイルウォレットアプリに関する技術に関連する特許を直接的および間接的に侵害したとして、2018年12月に連邦裁判所に特許侵害訴訟を提起していました。当初は2022年に裁判が予定されていましたが、判事は裁判を延期し、証拠開示手続きを開始しています。
     
    問題となっている特許は、「モバイルデバイスに保存された仮想カードの管理」を取り上げたものだということです。これには、「モバイルウォレットアプリを搭載したモバイルデバイスにおける非接触型カードのプロビジョニング」が含まれ、AppleはFintivの製品とサービスに関する権利を侵害しているとされています。

    Appleの特許侵害に関する訴訟について

    Appleはこれまでにも、特許侵害に関する複数の訴訟を起こされています。ここ数年では、日本企業のマクセル(Maxell)が、2019年2020年2021年に特許侵害でAppleを訴えており、現在も調査が継続中です。
     
    また、米医療機器メーカーのMasimoが2021年6月、Apple Watchの血中酸素濃度測定機構に関する特許をAppleに侵害されたとして起こした裁判では、米国国際貿易委員会(USITC)が、Masimoの訴えを認めAppleが敗訴したと伝えられています。
     
     
    Source:Fox Business via AppleInsider
    (m7000)

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    この記事を書いた人

    本職はWebデザイナーでMacBook Airを10年以上愛用中。iPhone Maniaのライターとしては、2020年から活動開始。iPhone歴は4s→6→7→XS→12 Pro Max。

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