「探す」とアクティベーションロックの組み合わせでもデバイスを取り戻せないこともある?

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    iPad Proをホテルに置き忘れた記者が、「探す」とアクティベーションロックを駆使してデバイスの奪還を試みても、取り戻せなかった体験談を語っています。

    ホテルで見つからなかったiPad Pro

    米メディア9to5Macのチャンス・ミラー氏は、昨年11月に英国人歌手Adeleのコンサートを観にラスベガスを訪れ、いつものホテルに宿泊しました。Appleのティム・クック最高経営責任者(CEO)も同席した公演と推測されます。
     
    同氏はその週末の日曜日に帰りの飛行機に乗り込み、ダラスに戻る3時間のフライトの間に、「サバイバー」のエピソードをいくつか見ておこうと、11インチのiPad Proをバックパックから取り出そうとしました。しかし、iPad Proは中に入っていませんでした
     
    その時、飛行機はすでに飛び立つところだったので、ホテルに電話するには遅すぎました。翌日、ミラー氏は家に戻ってからセキュリティに電話し、ホテルの個人的な連絡先にもメールしましたが、どちらもホテルの部屋からiPad Proは見つかっていないと言われたそうです。同氏は、緑色のケースに入ったスペースグレイのiPad Proだと説明しました。
     
    「ホテルの誰かがiPadを見つけ、電源を入れるとすぐに私に通知されることになるだろう。電源が入ると、iPadはホテルのWi-Fiに接続され、私が以前使用したことのある“既知の”ネットワークとなり、設定したカスタムメッセージに私の連絡先も表示され、デバイスは帰ってくるはず」というのがミラー氏の希望的観測でした。

    位置情報が確認できたのは3カ月後

    バッテリーが切れていたミラー氏のiPad Proが再び充電され、「探す」サービスからメールが届いたのはデバイスを紛失してから3カ月後のことでした。位置情報に変化があったかを確認すると、デバイスはオクラホマ州オクラホマシティの「BuyBack Solutions」というリサイクル会社にあることがわかりました。同社に問い合わせたところ、提携しているホテル数社から「電子機器を1ポンド単位で買い取っている」との返答があり、ミラー氏が泊まったホテルもそこに含まれていることが判明しました。
     
    ミラー氏は、自身のiPadに関するいくつかの詳細(シリアル番号、色、モデル番号、ストレージ容量)をメールで送信するようにBuyBack Solutionsの社員に言われましたが、最終的に応答がなくなり、再び位置情報を調べたときすでに中国に運ばれていたとのことです。
     
    BuyBack Solutionsはデバイスがロックされたことに気づいた時点で、「部品取り用」として別の会社に売却し、それが中国に渡ったというのがミラー氏の憶測です。このデバイスを買った人は、おそらくデバイスを分解して部品として販売したとみられています。
     
    今回の事例は、「探す」とアクティベーションロックの組み合わせでも紛失したデバイスが回収できないことがあることを示しています。やはり最善策は、最初からデバイスを失くさないことなのではないでしょうか。
     
     
    Source:9to5Mac
    Photo:Apple
    (lexi)

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