アクティベーションロックのせいで2020年代のMacが大量に破棄されている?

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Appleデバイスが万一紛失したり盗まれたりした場合、第三者に使われないように保護する仕組みであるアクティベーションロックは、個人レベルでは素晴らしい機能であるものの、数年ごとにデバイスを一新する企業には合わない、と修理業者が窮状を訴えています。

まだ使用に耐え得るMacBookが大量破棄されているという現実

アクティベーションロックはそもそも、通行人からの盗難が横行していたiPhoneを守るために開発された機能でした。デバイスが仮に盗まれても、ロックがかかった状態では所有者のApple IDのパスワードやデバイスのパスコードを入力しない限り、誰も「探す」を無効にしたり、再アクティベートして使用することができなくなるためです。
 
アクティベーションロックはiPhoneだけでなく、Macにも適用されていますが、個人利用のためではなく、企業が備品として購入した際に同機能がリユースの大きな障害となっていることがわかりました。
 
修理業者のジョン・バムステッド氏(@RDKLInc)は、アクティベーションロックがかかったT2 MacBookが大量にリサイクル業者に送られている、と画像をソーシャルメディアに投稿しました。
 


 
多くの企業は3年から5年ごとにノートパソコンを買い替えており、その間に費用を償却しているため、基本的に廃棄時点での企業にとっての資産価値はゼロとなります。そのため、企業は個別に売却して再販価値を最大化する手続きを省き、再生業者に一括売却してしまいます。
 
業者は大量のロックがかかったMacノートパソコンを抱える羽目になり、残された手段はスクラップのみとなります。まだまだ使用に耐え得るデバイスが破棄されるのは、あまりに環境的な負荷が大きいと言えます。別の修理業者いわく、過去2、3年で2,500台ほどのロックがかかったMacが送られてきたそうです。1つの業者だけでこれだけ多くのデバイスを受け取っているということは、全体ではいったいどれだけのデバイスが破棄されているのでしょうか。

ロック解除システムを導入すべき

前述の修理業者のバムステッド氏は、合法的に入手されたロックされたマシンについては、Appleがその記録を探索し、必要な場合は元の所有者に照会し、所有者の許可を得るべきだ、と述べています。連絡後、30日以内に抗議がない場合、デバイスは自動的にロック解除されるべきとのことです。
 
アクティベーションロックはデバイス盗難の防止だけでなく、必要な場合はリユースを促進するよう機能改変が行われるべきではないでしょうか。
 
 
Source:9to5Mac, @PutsAreScary/Twitter
Photo:@RDKLInc/Twitter
(lexi)

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