Apple、従業員にChatGPTやその他のジェネレーティブAIの使用を禁止

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Appleは、独自の類似技術を開発するにあたって、一部の従業員に対してChatGPTやその他の外部人工知能(AI)ツールの使用を制限していることが内部文書から明らかになりました。

■3行で分かる、この記事のポイント
1. Appleは、従業員にChatGPTやその他の外部人工知能ツールの使用を禁止している。
2. 機密データが外部に漏洩することを懸念しているとの文書が入手された。
3. ソフトウェアのコード作成を自動化するCopilotを使用しないという。

機密データの漏洩を懸念

The Wall Street Journalが入手した文書によれば、Appleは従業員がジェネレーティブAIを使用することにより、機密データが外部に漏洩することを懸念しているとのことです。加えて、ソフトウェアのコード作成を自動化するMicrosoft傘下GitHubのCopilotを使用しないように、とも文書に記されていたそうです。
 
いわゆる大規模言語モデルから派生したチャットボットであるChatGPTは、継続的な改善を可能にするためにデータが開発者に送り返されるようになっており、組織が意図せずに専有情報や機密情報を共有する可能性があるとされています。

「思慮深く利用することが重要」とクックCEO

Appleの最高経営責任者(CEO)のティム・クック氏は、ChatGPTを含めるジェネレーティブAIについて、非常に興味深いとコメントしながらも、その利用に関しては「意図的かつ思慮深くあることが非常に重要」と指摘しています。
 
Apple共同創業者のスティーブ・ウォズニアック氏も、AIが悪用されるのを危惧しており、AIコンテンツは明確に表示されるべきであり、この分野には規制が必要との意見を述べています。
 
 
Source:The Wall Street Journal
(lexi)

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この記事を書いた人

ARラボ出身の猫愛好家。往年のMacユーザーで、iPhone使用歴は10年以上。

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