Apple共同創業者のスティーブ・ウォズニアック氏、AIの悪用を危惧

スティーブ・ウォズニアック

 スティーブ・ウォズニアック
 
英BBCのインタビューに答えたApple共同創業者のスティーブ・ウォズニアックは、人工知能(AI)が詐欺などを行う“悪いプレーヤー”に悪用された場合、見分けるのがさらに難しくなる、と語りました。同氏は、最終的に教育しか方法はない、と述べています。

■3行で分かる、この記事のポイント
1. Apple共同創業者のウォズニアック氏が、AIの悪用を危惧している。
2. AIが詐欺などを行う悪いプレーヤーに悪用された場合、見分けるのが難しくなる。
3. 最終的に教育しか方法はない、と述べている。

AIには規制が必要?

ウォズニアック氏が語るところのAIとは、ChatGPTをはじめとするチャットボットや、写真の中の物体を認識するシステムなどの、通常であれば人間の知性を必要とする作業を行うことができるコンピュータシステムのことを指しています。
 
AIには感情がないため、人間に取って代わることはない、と同氏は見ていますが、ChatGPTなどのチャットボットは「とても知的に聞こえる」テキストを生成できるため、悪いプレーヤーがさらに説得力を増すことになる、と危惧しています。
 
ウォズニアック氏は、今年3月にイーロン・マスク氏とともに、最も強力なAIモデルの開発を一時停止するよう求める書簡に署名しています。
 
AIコンテンツは明確に表示されるべきであり、この分野には規制が必要であるというのが同氏の見方のようです。

教育しか解決策はない?

コンピュータのパイオニアであるウォズニアック氏は、技術発展を止めることはできないが、「詐欺や個人情報を奪おうとする悪意ある試みを見抜くために、人々をよりよく教育することはできる」と述べています。
 
Appleのティム・クック最高経営責任者(CEO)も、ChatGPTなどのAIの使用は「思慮深くあるべき」との意見を先日述べたばかりです。
 
個々人の教育が重要なのは重々承知ですが、AI規制についてはよりシステマティックなアプローチも必要なのではないでしょうか。
 
 
Source:BBC
Photo:Woz’s 70th Birthday
(lexi)

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この記事を書いた人

ARラボ出身の猫愛好家。往年のMacユーザーで、iPhone使用歴は10年以上。

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