ウォズニアック氏ら、chatGPTなどの開発を一時停止すべきとの公開書簡に署名

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このままでは予測不可能なブラックボックスに突入し人類が危機に曝されかねないとして、企業は対話型AI技術の開発を半年間停止すべきだとする公開書簡が発表されました。書簡には1,000を超える署名が集まり、Apple創業者のスティーブ・ウォズニアック氏も名を連ねています。

イーロン・マスク氏も署名

2023年はまだ9カ月残っていますが、今年の流行語は“chatGPT”で決まったようなものでしょう。
 
毎日のように対話型AIのニュースがインターネットを埋め尽くし、MicrosoftはBing、GoogleはBardと、テック企業は先行するchatGPTよりも優位に立とうと人工知能(AI)の開発にしのぎを削っています。
 
しかし、この喧騒(けんそう)を一度冷静に見つめてみるときではないでしょうか。少なくともスティーブ・ウォズニアック氏や、Teslaのイーロン・マスク最高経営責任者(CEO)はそう考えているようです。

政府が介入してでも止めるべき?

chatGPT-4を始めとした一部の高度なAI技術を6カ月間停止すべきだとする、NPO団体のFuture of Life Instituteの公開書簡には、1,123名もの署名が集まりました(3月28日時点)。彼らの中には、ウォズニアック氏やマスク氏のほかに、SkypeやPinterestの創業者たちも含まれています。
 
書簡は「この数カ月、AIの研究所は全くもって制御不能な開発競争にかかりきりであり、誰ひとりとして――開発者たちでさえも――理解も予測も、確実な制御もできないデジタルマインドを展開しようと必死になっている」とし、一時停止できなければ、政府が介入すべきだとも主張しています。
 
もちろん公開書簡は、AI全般の開発を一時停止すべきだと訴えているのではありません。
 
あくまでも高度なAIの設計と開発については、企業同士の競争を野放しにするのではなく、外部の専門家による監査や安全性の基準を共同で設けるべきだ、というのが停止要求の狙いです。
 
 
Source:Future of Life Institute,AppleInsider
(kihachi)

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丸みを帯びたiPhone3GSの筐体に惚れ込み、Apple信者を誓ったのも今は昔。2014年から始めたライター業がきっかけで、気づけばXiaomiやHuaweiなど中華スマホにも手を出す浮気症に。

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