Samsung、自社製の衛星スマホ通信機能を発表〜Exynosチップへ搭載

samsung S23 Ultra

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Samsungは現地時間23日、自社製の5G非地上系ネットワーク(NTN:Non-Terrestrial Network)モデムを発表しました。このチップにより、セルラー通信が届かないへき地でも、衛星を使ってコミュニケーションが可能となります。

Galaxy S23には衛星機能は盛り込まず

Samsungによれば、同社は今回発表した5G NTNモデムを同じく自社製のExynosチップへと組み込む予定とのことですが、現行フラッグシップモデルのGalaxy S23には衛星機能は搭載されないそうです。Samsungいわく、同社の衛星機能は衛星や地上、海、空にあるさまざまな移動体を使用し、へき地での接続性を確保するとのことです。
 
AppleはiPhone14/iPhone14 ProでSamsungに先駆け衛星通信機能を展開しています。iPhoneの衛星経由の緊急SOSは、米国とカナダで先行的に導入され、その後フランス、ドイツ、アイルランド、英国でも利用可能となりました。

ハイブリッドエコシステム構築で先駆となることを目指す

「Samsungは、6Gの到来に備え、地上系と非地上系のハイブリッドコミュニケーションエコシステム構築において、業界をリードしたいと考えている」と、Samsungでコミュニケーションプロセッサ開発部門のバイスプレジデントを務めるキム・ミング氏はコメントしています。
 
現在のところ、スマホの衛星通信では双方向のテキストと電話のみ(加えて位置情報)となっていますが、Samsungは将来的に画像や動画の送信も可能になると述べています。

MediaTekも同様のチップを発表

台湾チップメーカーMediaTekは、英Bullittと提携し、衛星接続プラットフォームを展開するとプレスリリースで発表しています。
 
MediaTekは、2023年2月27日から3月2日までスペインのバルセロナで開催されるモバイル見本市MWCに出展し、衛星接続のデモを公開する予定です。
 
 
Source:TechCrunch, MediaTek
Photo:Samsung
(lexi)

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この記事を書いた人

ARラボ出身の猫愛好家。往年のMacユーザーで、iPhone使用歴は10年以上。

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