血糖値測定機能を搭載したApple Watchのプロトタイプが完成!?【更新追記】

Apple watch BP TL_1200

Apple watch BP TL_1200
 
非穿刺型血糖値測定機能を搭載したApple Watchのプロトタイプが完成したと、Bloombergが報じました。Apple Watchによる血糖値測定は今後、実証試験段階へ進む模様です。
 
【更新】Appleのヘルスケア部門の副社長で医学博士であるサンバル・デサイ氏が、インドメディア「Businessline」の取材にて、Apple Watchの血糖値測定機能についてコメントしました。コメント内容を、下記に追記しました。

iPhoneなみの大きさのプロトタイプが完成

長年噂されてきたApple Watchによる非穿刺型血糖値測定機能実現について、新たな段階に突入したようです。
 
Bloombergによれば、同機能を搭載したApple Watchのプロトタイプが完成し、実証試験が始まるとのことです。
 
完成したプロトタイプは小型化されておらず、iPhoneと同程度の大きさのようです。今後はこのプロトタイプを用いた実証試験を行うとともに、Apple Watchの大きさにおさまるように小型化が進められると予想されます。
 
【追記】デサイ氏はApple Watchへの血糖値測定機能搭載について、「非常に重要な分野だが、それを実現するには多くの科学的な技術が必要だ」と述べています。
 
同氏のコメントから、針を刺すことなく正確な血糖値を測定するには新しいセンサー開発、測定値が正しいことの検証、それらをApple Watchの大きさで実現するための小型化が必要と推察されます。

測定用光学式センサーは自社開発に?開発に遅れ生じないか懸念

Apple Watch用の血糖値測定機能は、Appleと協業関係にある英Rockley Photonicsが開発する光学式センサーを用いて実現されると噂されてきましたが、どうやら関係を解消したようです。
 
プロトタイプに搭載されたチップはTSMC製で、Exploratory Design Group(XDG)と呼ばれる社内のグループが開発にあたっていると、MacRumorsは伝えています。
 
Rockley Photonicsとの関係を解消し自社開発センサーを搭載するのが事実であれば、AliveCorMasimoの事例のように、将来的に裁判沙汰にならないのか懸念されます。
 
また、Rockley Photonicsの血糖値・血圧・乳酸値測定用光学式センサーの開発はかなり進んでおり、それを搭載するApple Watchも早ければ2024年に発表されると期待されていただけに、関係解消によって遅れることも考えられます。
 
 
Source:Bloomberg via MacRumors,(2)
Photo:Tech Limited(@TechLimitedOne)/Twitter
(FT729)

この記事がお役に立ったらシェアお願いします

この記事を書いた人

ZAURUS PI-6000以降、PDA、PC、Apple製品を多数使用するガジェット愛好家。iPhone Maniaでは2020年2月より、リーク情報、最新のApple製品情報、秋葉原情報を配信。Palm Treo 750vを米国で使用して以降、各種スマホ愛用中

特集

目次