Apple Watchで血糖値を測定する際の精度を向上させるための特許出願

    Apple Watch Blood sugar AD 1200

    Apple Watch Blood sugar AD 1200
     
    米国特許商標庁(USPTO)が現地時間2022年12月27日、Appleが出願していた、Apple Watch分光計を搭載し生体情報の測定精度を向上させるための特許を公開しました。

    Apple Watch Series 10で血糖値測定が可能になる?

    MyHealthyAppleは、今回の特許に記された技術は、Apple Watchを用いた血糖値測定および水分補給(補水の必要性の把握)における精度向上に繋がると述べています。
     
    Appleは2021年2月に、今回出願した特許と関連性がありそうな「分光法およびイメージング用のテラヘルツ(THz)センサーモジュール」に関する特許を取得していました。
     
    THz周波数帯の電磁気は分子の振動を促すため、皮膚下の間質液の分析にそれを応用することで、血糖値測定に利用できる可能性があるとMyHealthyAppleは伝えています。
     
    Appleは、Rockley Photonicsと血糖値および血圧測定用センサーを開発しており、早ければApple Watch Series 10に実装されるとGadgets & Wearablesが予想していました。

    他のセンサーの測定結果と組み合わせて精度向上

    Appleが今回出願した特許には、「ポータブル電子機器(下記図表1の10)は分光計を含んでも良い」と記されています。
     
    Apple patent 11536605_1_1200
     
    分光計は、光を回析させるための部材(例えばプリズム)とイメージセンサーを組み合わせて構成することが検討されています。
     
    特許に記された分光計(下記図表9の18)がApple Watchに搭載された場合、分光計の測定値と既存のセンサーのそれ(120)とを組み合わせて分析(68)することで、ヘルスケアデータの測定精度の向上(70)に活かすことができると、MyHealthyAppleは説明しています。
     
    Apple patent 11536605_2_1200
     
     
    Source:USPTO via MyHealthyApple
    Photo:Appledsign/Facebook
    (FT729)

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