中国でiPhone14シリーズが売れない〜すでに値引きも開始

iPhone14 シリーズ

iPhone14 シリーズ
 
世界最大のスマートフォン市場である中国において、Appleの最新モデルであるiPhone14シリーズの売れ行きが伸び悩んでいると、米証券会社Jefferiesが伝えています。

iPhone13シリーズよりも33%も少ない

同社の調査によると、iPhone14シリーズ4モデルの、発売後38日間の中国における販売台数は、iPhone13シリーズ4モデルと比べ28%減でした。
 
最新調査によると、現時点ではこの数字は33%減へとさらに下がっているとのことです。
 
つまり昨年の同時期のiPhone13シリーズの販売台数と比べると、今年のiPhone14シリーズの販売台数は3分の2しかないということになります。

独身の日セールで8,000円割引に

COVID-19や世界的な経済不振の影響を受け、中国ブランドのスマホの売上は今年初めからすでに大きく落ち込んでいたものの、AppleのiPhoneは売上を維持しており、2022年7月〜9月期のiPhone売上は前年同期比で5.7%増でした。
 
しかしiPhone14シリーズの売れ行きはあまり芳しくないようです。
 
11月11日の「独身の日」に向けて、昨年よりも多い店舗がiPhone14シリーズの値引きセールを宣伝しているとJefferiesは伝えています。たとえばAlibabaのTmallでは、独身の日セールとしてiPhone14が400元(約8,100円)引きで販売されます。
 
しかしJefferiesによれば、昨年Tmallは、iPhone13シリーズを基本、定価(つまり割引なし)で販売していたそうです。
 
2021年のJD.comにおける独身の日セールでは、スマホ売上ではAppleが2番目、高価格帯ではiPhoneが売上ランキングを独占していました。ほかの小売店を含むとスマホ全体ではiPhoneの売上がトップで、販売台数シェアは25%を超えたと報告されています。
 
 
Source:Bloomberg
Photo:Apple
(lunatic)

 
 

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この記事を書いた人

元某業界新聞社の記者。その後フリーライターとして各方面で執筆、英日翻訳家としての著書も多数。2014年から本メディアでライター、編集記者として活動中。アメリカ在住(現在は日本に滞在中)。iPhone使用歴は12年以上。

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