ARデバイス用ディスプレイの本命はマイクロLED〜Samsung Display指摘
拡張現実(AR)デバイス用ディスプレイの本命は、マイクロ有機EL(OLED)ディスプレイではなくマイクロLEDディスプレイと、Samsung Displayのグループリーダーであるキム・ミヌ氏が2022年10月14日に、ソウルで開催された「MicroLED Display Workshop」内で発言しました。
ARデバイス用ディスプレイには高輝度が必要
キム・ミヌ氏は、ARデバイス用ディスプレイには高い輝度が求められることから、OLEDディスプレイでは対応できないとの考えを示しました。
The Elecによれば、Samsung DisplayはマイクロOLEDディスプレイことOLEDoS(OLED on Silicon)と、マイクロLEDディスプレイことLEDoS(LED on Silicon)の両方を開発しているとのことです。
キム・ミヌ氏はまた、ARデバイス用ディスプレイの解像度は最低でも5,000ppiが必要と指摘しています。
Samsung Displayの長期的な目標は、解像度6,000ppiのマイクロLEDディスプレイの実現と、The Elecは伝えています。
AppleメガネがマイクロLEDディスプレイ搭載か
ARデバイス用ディスプレイに高い輝度が求められる理由についてキム・ミヌ氏は、「現実世界と重ねて画像を表示する必要があるため」と説明しています。
同氏は、ARデバイス、VRデバイス、複合現実(MR)デバイスにおいて、ディスプレイに求められるものが異なると述べています。
Appleが2023年1月に発売すると噂のMRヘッドセットにはソニー製のマイクロOLEDディスプレイが、2025年に発売するMRヘッドセット(第2世代)には、LG DisplayかSamsung DisplayのマイクロOLEDディスプレイが搭載されると予想されています。
DigiTimesはARデバイスについて、ARメガネのことと記しており、Apple製品では、開発中と噂のAppleメガネが該当すると思われます。
Source:The Elec,DigiTimes
Photo:EverythingApplePro/YouTube
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