IntelのRaptor Lake、350Wの消費電力で性能を引き出すモードを搭載

    Intel Coreプロセッサ

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    Intelの第13世代Coreプロセッサ「Raptor Lake」に消費電力や熱を犠牲にして性能を最大限引き出す、「Extreme Performance」モードが搭載されていることがわかりました。
     
    その消費電力はCore i9-13900Kの場合、350ワットに達するそうです。

    350ワットの消費電力で性能を引き出すExtreme Performanceモード

    Intel Core i9-13900Kの消費電力の目安となるいわゆる熱設計電力(TDP)は、通常時(Processor Base Power, PBP)は125ワット、最大ブースト時(Maximum Turbo Power, MTP)は250ワットとされています。
     
    しかしながら、Raptor Lake世代のCore i9「K」シリーズにはこれを超える消費電力を許す「Extreme Performance」あるいは「Unlimited Power」と呼ばれるモードが搭載されているそうです。
     
    このモードを利用すると、Core i9-13900Kの場合は350ワットまで消費電力を上げることが可能になります
     
    より高い電力を利用できれば、同時に動くことができるCPUコア数やスレッド数が増加したり、動作周波数が向上したりし、より高い性能を発揮できるでしょう。

    マザーボードのVRMの冷却設計も重要に

    Extreme PerformanceモードでCPUを動作させるには、かなり冷却に気を付ける必要があると考えられます。
     
    また、350ワットもの電力を供給するには、マザーボードの電圧レギュレータモジュール(VRM)にもしっかりとした冷却機構が必要になるでしょう。
     
    Appleシリコン搭載製品のなかで最も電力消費の激しいMac Studioは最大215ワットの電力を消費するとされていますが、これはM1 UltraだけでなくRAMやストレージ、電源などすべてをあわせた場合の消費電力です。
     
    Core i9-13900Kの350ワットはあくまでチップ単体のものであり、パソコン全体としてはさらに高い電力を消費します。

     
     
    Source: Wccftech, Apple
    (ハウザー)

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    この記事を書いた人

    本職はSoCの設計者。このためPCやスマホのHW/SW両方に造詣が深く、その知見に基づいた記事を執筆している。スマホ歴はiPhone4→(Android)→iPhone XR→13 Pro。

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