Apple、AirTagを悪用したストーキングから身を守る方法をサポート文書に追加
Appleは、プライバシー侵害から身を守る方法をまとめたサポート文書を公開しました。AirTagを悪用したストーカーを防ぎ、安全に使用する方法を追加しています。
プライバシー侵害への対策方法にAirTagの項目が追加
Appleは現地時間1月25日、製品を悪用したプライバシー侵害への対策方法をまとめたサポート文書「Personal Safety User Guide for Apple devices」をWebで公開しました。
このサポート文書は、2020年12月に公開されたガイドブックの内容をWeb用に編集したものです。AppleはTechCrunchに対して、今回の更新に際し「Stay safe with AirTag and other Find My accessories」(AirTagや「探す」アクセサリーで安全に過ごす)の項目を追加したことを認めています。
この項目では、AirTagや「探す」アクセサリーが持ち主以外の人と一緒に移動していることが検知されるとiPhoneやiPadに通知が届きAirTagなどの位置を確認できることや、AndroidデバイスでもAppleが提供する「Tracker Detect」アプリを使うと同様の機能が使えることが紹介されています。
また、AirTagから音が鳴った場合には、iPhoneやNFC対応のAndroidデバイスを使って、持ち主が探しているアイテムかどうか確認できることについての説明もあります。
AirTagを悪用したストーカーへの懸念に対処か
2021年春に発売されたAirTagは、世界中に多くのユーザーを抱えるApple製品と暗号化通信を行い、プライバシーを保護しながら紛失を防止できるのが特徴です。
AirTagを使って多くのユーザーが持ち物を紛失や盗難から守っている一方、小型で高い精度の位置情報を検出できる特徴を悪用して、ストーキングや車両盗難などに悪用した事件も発生しています。
Appleが今回、AirTagについての説明を追加したのは、AirTagの安全性に対する懸念に応える目的があると考えられます。
なお、「Personal Safety User Guide for Apple devices」は本稿執筆時点で日本語版は公開されていませんが、いずれ日本語版も公開されるとみられます。
Source:Apple (1), (2)
(hato)