Apple TV+、米大手映画製作会社Skydanceと複数年契約へ

Apple TV+

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米大手映画製作会社Skydance MediaとAppleが、新たに複数年契約を結んだことが分かりました。

Netflixに評判作品を送り込んできた製作会社

21年2月にもAppleSkydance Animationと複数年のパートナー契約を結び、映画「Luck」(2022年2月公開)「Spellbound」といった作品の配信準備を進めていますが、今回のSkydance Mediaとの契約は別となります。
 
Skydanceは「トップガン マーヴェリック」や近年の「ミッション:インポッシブル」の製作などで知られますが、Netflixにもこれまで複数の作品を提供してきました。
 
例えば、人気俳優ライアン・レイノルズを主演に迎えた「6アンダーグラウンド」やシャーリーズ・セロン主演「オールド・ガード」は、いずれもNetflixオリジナル映画となっています。それだけに、AppleがSkydanceとの複数年契約を結んだことで、Apple TV+のラインナップがさらに拡充されることが大きく期待できるでしょう。

Apple TV+の快進撃なるか

NetflixやHulu、Amazon Prime、Disney+といったライバルに比べると、Apple TV+は配給作品の数に欠けているとの指摘がしばしば聞かれます。
 
そのため、Apple製品という巨大なプラットフォームを最初から手にしていながら、2021年第2四半期(4月〜6月)の時点では、Apple TV+のストリーミング配信市場におけるシェアは、わずか3%に留まっています(2026年には2%に低下するとの予測も出ています)。
 
Appleは当初より“量より質”を掲げ、Netflixとは差別化を図っていく方針を明らかにしてきましたが、先日発表されたゴールデングローブ賞でも、主だった作品では独自ドラマ「テッド・ラッソ:破天荒コーチがゆく」の主演ジェイソン・サダイキスが、昨年に続いて主演男優賞を獲得したのみでした。
 
したがって、Skydanceとの複数年契約は、苦戦した状況を打開するための積極的な攻めの姿勢だと考えることができるでしょう。思わずApple TV+を契約せずにはいられないような作品を、数多く用意することがストリーミング配信事業での勝利においては急務です。
 
 
Source:iMore
(kihachi)

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この記事を書いた人

丸みを帯びたiPhone3GSの筐体に惚れ込み、Apple信者を誓ったのも今は昔。2014年から始めたライター業がきっかけで、気づけばXiaomiやHuaweiなど中華スマホにも手を出す浮気症に。

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