【iOS15】クリップボードのプライバシーを守る「セキュアペースト」

目次
iOS15で新しく追加されたセキュアペーストとは?

セキュアペーストとは、アプリ側がクリップボード内の情報をユーザーの許可なしにアクセスすることを防ぐプライバシー保護機能です。
クリップボードとは、ユーザーがコピーまたは切り取りをしたテキストや画像を一時的に保存する保管場所のことです。
クリップボードとは、ユーザーがコピーまたは切り取りをしたテキストや画像を一時的に保存する保管場所のことです。
問題視されていたアプリ側からのクリップボードへのアクセス
iOS14のアップデートによるプライバシー保護の強化に伴い、TikTokなど多くのアプリがクリップボード内にユーザーの許可なくアクセスしていることが可視化されました。
コピーしたテキストや画像を別のアプリにペーストすると、「LINEからSafariにペースト」というようにユーザーに通知が表示されるようになりました。これは非純正製品のサードパーティアプリがクリップボードに不正にアクセスするリスクを避けるためのものです。
TikTokによると、クリップボード内へのアクセスはスパムへの防犯目的であり個人情報を取得するためではないとのことですが、2020年には「クリップボードの内容の常時取得はやめる」と修正版のアップデートをApp Storeに申請していました。
クリップボード内の情報は電話番号や住所など個人のプライバシーに関わる内容もあり、iPhoneユーザーからもクリップボード内容取得について提訴する動きもありました。
iOS15で追加されたプライバシー保護機能「セキュアペースト」
iOS15でさらに強化されたプライバシー保護のひとつである「セキュアペースト」により、アプリ側がユーザーの許可なしにクリップボード内にアクセスすることができなくなりました。
クリップボード内の情報はユーザーが他のアプリにペーストをするまで、アプリ側は知ることができません。
iOS14ではアプリ側に注意を促す対応をしていたものの、クリップボード内にアクセスすることは可能でした。iOS15では、実際にアプリ側からのクリップボード内へのアクセスを阻止することにより、ユーザーのプライバシーを保護する機能を強化しました。
(ryou)