Tensorチップ、やはりExynosベース?Androidのソースに記述が見つかる

    Tensorチップの画像

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    GoogleのPixel 6シリーズに搭載されたTensorチップは、Samsungのファブで製造されるほか、開発にもSamsungが大きく関与しているといわれています。
     
    Androidのカーネルコードに新しく見つかった記述もそのことを強く示唆するものでした。

    Androidのカーネルコードに「Exynos 9845(S5E9845)」という記述が見つかる

    Twitterユーザーのミシャール・ラーマン氏によると、Androidのカーネルコードに、TensorチップがExynos 9845(S5E9845)であることを示すコードが存在するとのことです。
     


     
    これに対してSamsungの現行のフラッグシップ システム・オン・チップ(SoC)であるExynos 2100は内部ではExynos 9840(S5E9840)と呼ばれており、TensorチップはExynos 2100と次世代フラッグシップSoCであるExynos 2200の中間的な存在であることを示唆しています。
     
    以前の情報ではTensorチップはExynos 9855ではないかといわれていました。
     
    実際、Exynos 2100とTensorチップはGPUとしてどちらもArm Mali-G78を搭載するなど共通点が多く、Exynos 2100をベースにTensorチップが開発されたのかもしれません。

    ベンチマーク結果はExynos 2100の方が上

    TensorチップExynos 2100の性能を比べると、CPU性能ではExynos 2100の方が上回っており、特にマルチコアのスコアで差がついています
     
    これは、Tensorチップが採用したラージコアと呼ばれる2番目に高速なCPUコアが、Exynos 2100に比べて古いものとなっていることが原因と考えられます。
     
    また、Pixel 6 Proの実ゲームを使ったベンチマークでは、温度上昇時に性能を大きく抑える挙動が見られており、それも原因の1つかもしれません。

     
     
    Source: Mishaal Rahman/Twitter via Notebookcheck
    (ハウザー)

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