iPhone13 ProのProMotion、他社アプリのアニメは60Hzに制限か
iPhone13 ProとiPhone13 Pro Maxの新機能のなかでも特に注目を集めていたのが、最大120Hzのリフレッシュレートを実現する「ProMotion」ディスプレイです。
ところがサードパーティー製アプリのアニメーションのほとんどが、そのProMotionディスプレイにおいて60Hzに制限されていることが判明、開発者を失望させています。
他社アプリのアニメは60Hzに制限
米メディア9to5Macによると、サードパーティー製アプリの場合でも、スクロールする、画面移動するといった場合はProMotionがいかんなくその力を発揮します。つまりTwitterのタイムラインなどは、なめらかかつスムーズに閲覧することができます。
ところがサードパーティー製アプリのほぼすべてのアニメーションについては60Hzに制限されているようです。
SceneKitおよびSpriteKitをベースに開発されたアプリについては、「60Hz制限」を外すテクニックが発見されており、Dice by PCalc開発者のジェームス・トムソン氏が、このテクニックを利用したアプリがApp Reviewで承認されるかどうか、待機中です。
しかしiOSアプリのアニメーションのほとんどはCore Animationフレームワークを用いているため、前述のテクニックは使えないのだそうです。
iPhone13 Pro/Pro Max限定で60Hz制限か
また2017年からリフレッシュレート120Hzのディスプレイを搭載しているiPad Pro向けのアプリについてはこの制限は適用されていません(つまり問題なく120Hzでアニメが動く)。
つまりAppleは、iPhone13 Pro/Pro Max限定であえて60Hz制限をかけているようです。バッテリー持ちを配慮したためとの意見もありますが、9to5Macはそれが理由かどうかはわからないとしています。
iOS15のコードから判明した事実
iOS15のコードを解析したところ、サードパーティーのアプリだけに制限がかけられており、Apple純正のアプリのアニメについては常に120Hzで動作するよう設定されていることが判明しました。
AppleはProMotionディスプレイについて、電力効率を最大限にするため、10Hzから120Hzの間を変動すると説明しています。しかしサードパーティーや開発者が、自社アプリのアニメが120Hzの恩恵を受けることを期待するのは当然で、それをAppleの純正アプリだけに許すとなれば、物議を醸すことになりそうです。
Source:9to5Mac
(lunatic)