Microsoft、ARM版Windows 11でM1 Macをサポートしないと表明

M1 Mac上で動作するWindows

M1 Mac上で動作するWindows
 
AppleはそれまでのIntelのx86アーキテクチャCPUの採用をやめ、Armアーキテクチャの独自チップであるM1チップを開発しMacに搭載しています。
 
これによりMicrosoftのx86版Windowsが動作しなくなったのですが、代わりにARM版Windowsを仮想化ツール上で動作させる取り組みがおこなわれています。
 
しかしながら、MicrosoftはM1 Macを公式にサポートすることはないと述べ、ARM版WindowsがM1 Macをサポートするかもしれないという期待に水を差しました。

MicrosoftがARM版WindowsでM1 Macをサポートしないことを表明

これは、Microsoftの広報担当者がThe Registerに語ったものです。
 
それによると、AppleのM1チップ上でWindows 11を動作させることは「サポートされるシナリオではない」とされています。
 
M1 Mac上で直接Windows 11を実行するのはもちろん、Parallelsなどの仮想化ツールを介しての動作も同様とのことです。

仮想ツールメーカーとMicrosoftのいたちごっこになる?

The Registerによると、Windows 11の開発者チャンネルであるWindows Insiderビルドの最近アップデートにより、M1 Mac上のParallelsで動作させたWindows 11にハードウェア互換性エラーが発生したとのことです。
 
Parallelsはこの問題に対してパッチをリリースし、差し当たってエラーは解決しています。
 
しかしながら、今後もMicrosoftはAppleシリコンを搭載したMac上の仮想ツールでWindowsが動作しない方法を模索する可能性があり、それに対して仮想ツールメーカーが対策を打つといったいたちごっこになるかもしれません。
 
Windows 11は2021年10月5日の提供開始が予定されています。
 
また、M1チップの後継であるM1Xを搭載したMacBook Proの発売が近いといわれています。
 
 
Source: The Register via AppleInsider
(ハウザー)

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この記事を書いた人

本職はSoCの設計者。このためPCやスマホのHW/SW両方に造詣が深く、その知見に基づいた記事を執筆している。スマホ歴はiPhone4→(Android)→iPhone XR→13 Pro。

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