Apple MusicのDJミックス、権利者特定にShazamの技術を活用

apple music shazam

apple music shazam
 
Apple Musicでストリーミング配信されるDJミックス作品の制作クリエイターを適切に識別し、彼らに報酬を支払うためのプロセスに、Appleが買収したShazamの技術が活用されていることが分かりました。

権利者の特定が難しかった

DJミックス(DJ Mix)とは、異なる楽曲をミックスして両者の特徴を踏まえながら新たな楽曲に仕上げていくDJの技法の一つです。DJミックスやリミックス、マッシュアップといった、異なる楽曲のサンプリングから生まれる曲については、ストリーミング配信サービスの登場以来、誰に対価を支払うべきなのか、使用された楽曲の権利者をどうやって特定するのかは長らく問題となっていました。
 
こうした問題を解決すべく、Appleは新たに使用された楽曲の権利者を特定するシステムを開発したと発表、今後は権利者に対してもロイヤルティの支払いを行っていくとしました。Apple Musicの新システムには2018年に買収した、音楽検索サービスShazamの技術が用いられており、ミックス内に登場するコンテンツの権利者をすべて特定することが可能となっているそうです。

トラック名もユーザーも確認可能に

DJのシャーロット・デ・ウィット(Charlotte de Witte)は「Apple Musicは連続的なミックスに楽曲が含まれるアーティストと、そのミックスを作るアーティストに、公正な報酬が発生する最初のプラットフォームだ」とニュースサイトTechCrunchに語りました。「これは誰もが公平に扱われるという正しい方向への第一歩だ。オンラインミックスを再び提供する機会を得られたことに興奮している」
 
すでにApple Musicには、DJミックス専用のセクションで数千ものミックスが公開されており、今後も新たな楽曲が定期的に追加されていくとのことです。またApple Musicのユーザーも、この技術によってストリーミングされたミックス内の個々のトラック名を確認することができるほか、曲のスキップ、オフラインでの保存ができるようになります。
 
 
Source:MacRumors,TechCrunch
(kihachi)

この記事がお役に立ったらシェアお願いします

この記事を書いた人

丸みを帯びたiPhone3GSの筐体に惚れ込み、Apple信者を誓ったのも今は昔。2014年から始めたライター業がきっかけで、気づけばXiaomiやHuaweiなど中華スマホにも手を出す浮気症に。

特集

目次