Apple Carの強みは垂直統合モデル、アナリスト語る

AppleCar コンセプト

AppleCar コンセプト
 
Appleが開発中と噂の自動運転車「Apple Car」が自動車業界に及ぼす影響や、就任10周年を迎えたティム・クック最高経営責任者(CEO)の業績について、Appleの動向に詳しいアナリストが語りました。

Apple Carの強みは垂直統合

Morgan Stanley証券のアナリスト、ケイティ・ヒューバティ氏が、Podcast番組「Apollo Effect」で、自動車産業への参入が噂されているAppleの自動運転車について語りました。
 
自動車業界に参入するにあたり、Appleにとって最大の強みは垂直統合型のビジネスモデルであり、その成功例としてiPhoneが挙げられる、とヒューバティ氏は語っています。
 
ヒューバティ氏は、これからの車の差別化には、異なるコンポーネントの垂直統合、ハードウェアデザイン、ソフトウェア、そして車を通じて提供されるサービス、ブランドに対する消費者の信頼が重要になると語り、いずれもAppleが強みを持つ分野だ、とAppleの優位性を強調しています。
 
同氏は、Appleが自動車にサービスを統合することで、強みを発揮できるだろう、と述べています。
 
米メディアMacRumorsは、考えられる例として、ポルシェの電気自動車「タイカン」のようなApple Musicの聴き放題や、リアシートのモニターでApple TV+の番組やApple Arcadeのゲームが利用できる車を挙げています。
 
ポルシェ タイカン Porsche Tycan Apple Music
 
なお、Apple関連の著名アナリスト、TF International証券のミンチー・クオ氏は2020年12月、Appleの自動車が発売されるのは2025年〜2027年になるだろうと述べています。
 
Bloombergのマーク・ガーマン記者は最近、Appleの自動車よりも先にメガネ型デバイスが発売されるだろう、と報じています。

就任10周年のティム・クックCEOをジョブズ氏はどう見る?

ヒューバティ氏は、先日就任10周年を迎えたティム・クックCEOについて、故スティーブ・ジョブズ氏がデザインとイノベーションに徹底的にこだわって築いたAppleの企業文化という遺産を、クック氏はしっかりと守りつつ従業員の福利厚生、慈善活動への寄付、環境保護などに取り組むことで、新たな遺産を構築した、と評価しています。
 
同氏は、もしジョブズ氏が見ていたら、クック氏を誇りに思うだろう、とも述べています。
 
クック氏はごく最近、アメリカのルイジアナ州で大きな被害が出たハリケーンの被災地への支援を表明しています

 
 
Source:MacRumors
Photo:ConceptsiPhone/YouTube, Porsche
(hato)

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この記事を書いた人

2013年からライター&編集担当として活動。2007年、駐在中のシリコンバレーで発売直後の初代iPhoneに触れて惚れ込む。iPhone歴は3GS→5s→6 Plus→7 Plus→XS Max→12 Pro Max→14 Pro。

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