Apple、Googleの検索担当役員を引き抜こうとして失敗していた

Appleが、Googleの検索担当役員ベン・ゴメス氏を引き抜こうとしていた、とBloombergが報じています。Appleは、ゴメスの前任者にあたるジョン・ジャナンドレア氏を引き抜いています。
Google検索開発の中心人物、ベン・ゴメス氏
AppleがGoogleから引き抜こうとしていたベン・ゴメス氏は、1999年にGoogleに入社し、黎明期から検索システム開発で中心的な役割を果たしたベテラン技術者です。
ゴメス氏は、2018年にGoogleからAppleに入社し、機械学習と人工知能(AI)戦略担当の上級役員に就任したジョン・ジャナンドレア氏の後任として、検索部門の責任者を2020年まで務め、現在の役職は教育担当の上級副社長です。
Appleがゴメス氏やジャナンドレア氏の引き抜きを試みた時期などの詳細は明らかになっていません。
米司法省はAppleに対して、2010年1月1日以降にAppleがGoogle、Microsoft傘下のBing、米Yahoo!、DuckDuckGoからの従業員獲得に関する資料提出を命じています。
ジャナンドレア氏は、Appleの自動運転車開発トップに
ジョン・ジャナンドレア氏は、現在も機械学習と人工知能(AI)戦略担当としてAppleの役員一覧に掲載されていますが、2020年12月からは自動運転車開発プロジェクト「Project Titan」を率いていると報じられています。
今年7月には、Apple Watchの開発を率いたケビン・リンチ氏が同プロジェクトに加わったとされています。
なお、6月には自動運転車開発プロジェクトから要職者が相次いで退職しているとも伝えられています。
Source:Bloomberg
Photo:Apple, Khan Academy/YouTube
(hato)