9to5Macの記者、iPad Proのリーク情報に金を払っていたことが発覚

2018 iPad Pro

2018 iPad Pro
 
米メディアMotherboardが、9to5Macの記者ギルヘルム・ランボー氏が2018年に、新型iPad Pro(2018年モデルのiPad Pro)に関するリーク情報を二重スパイだった人物に500ドル(約55,000円)払って購入していたと報じました。

情報ソースから独占的に入手したと報告していたが

ランボー氏リーク情報を、二重スパイだったことを告白したアンドレイ・シューメイコ氏から購入していたようです。
 
Motherboardは、ランボー氏は2018年に情報ソースから独占的に入手したとし新型iPad Proに関する様々な情報を伝えていたが、実際はシューメイコ氏に金を払って入手したものだったと真相を伝えています。
 
シューメイコ氏自身は新型iPad Proに関する情報を、コレクターから入手したiPhone XRのプロトタイプから抽出したデータ(開発者向けビルド)を解析することで見つけたとMotherboardに説明しています。

当事者と9to5Macの創設者が取材に回答

シューメイコ氏はランボー氏とのやり取りに関するチャットの記録をMotherboardに提示、そこには、9to5Macは情報源に金銭を支払わないとランボー氏は最初に説明するも、シューメイコ氏が新型iPad Proに関する情報を持っていると伝えると「そのデータに対して金銭を支払う」と言ったことが記録されているようです。
 
ランボー氏はMotherboardの取材に対し、「私がシューメイコ氏に金銭を支払ったことを、9to5Macは知らない」と答えています。
 
また、9to5Macの創設者であるセス・ワイントラブ氏はMotherboardの問い合わせに、「9to5Macが取材源に金銭を支払うことはない」と返答しています。
 
同氏は、「9to5Macのポリシーは、現在も昔も情報源にお金を払わないことです。ランボー氏は、問題の開発者ビルドに基づく投稿を取り下げることにしました」と、Motherboardにメールで回答しています。
 
ランボー氏は不正に流出した情報に金銭を支払ったことに関し、「当時は流出経路について深く考えていませんでした。私は、スクラップにするためのデバイスから情報が流出したのだと思っていました。これはプロトタイプ界隈の人たちがいつも話していることです」と、Motherboardの取材に対し電話で回答しました。
 
また、こうしたプロトタイプが出回ることについてもランボー氏は、2018年当時は特に問題だと思っていなかったようです。
 
Motherboardは、米国プロフェッショナル・ジャーナリスト協会はその倫理規定の中に、「ジャーナリストは、好意や金銭で情報を提供する情報源には注意を払うべきである」との記述があることを指摘しています。
 
 
Source:Motherboard, 9to5Mac , Wccftech, BGR
Photo:Apple
(FT729)

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この記事を書いた人

ZAURUS PI-6000以降、PDA、PC、Apple製品を多数使用するガジェット愛好家。iPhone Maniaでは2020年2月より、リーク情報、最新のApple製品情報、秋葉原情報を配信。Palm Treo 750vを米国で使用して以降、各種スマホ愛用中

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