Apple製品に関するリーカー特定に協力した人物は二重スパイだった?最後は捨てられる

iOS14 SpringKit コンセプト

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Apple製品のリーク情報に関するコミュニティのメンバーが、リーク情報をやり取りする裏で、それらを取り引きしている人物に関する情報をAppleに報告していたと告白しました。

二重スパイとしてAppleに協力するも報酬は得られず

YRH04EやJVHResearchとして活動するアンドレイ・シューメイコ氏は、TwitterやDiscordを使い、Apple製品のリーク情報、取扱説明書、流出したデバイスなどを販売していました。
 
しかし同氏はその裏で、これらをApple社内から持ち出した人物、購入したリーカーやジャーナリストの個人情報をAppleに報告していたようです。
 
シューメイコ氏は自身のAppleへの貢献に対して報酬が支払われると考えていたようですが、そうならなかったことから米メディアMotherboardに対し自身の経験を打ち明けることを決めたようです。

リリース前のiOS14が流出した件に関し積極的に活動

Motherboardは、シューメイコ氏とAppleのやり取りを裏付ける電子メール、リーク情報を調査する部署であるGlobal Securityチームとのメールのやり取りにおけるメールヘッダーを分析し、同氏の主張は裏付けられたと報告しています。
 
シューメイコ氏とAppleとの関係は2017年に始まり、2020年半ばにiOS14のリーク情報を巡って関係が深まりました。
 
その時期に、リリース前のiOS14がインストールされたiPhone11のプロトタイプが中国のグレーマーケットから流出していたとMotherboardが伝えています。シューメイコ氏は、この流出に関する情報をAppleに提供していたようです。
 
iOS14がリークされた件に関しシューメイコ氏は、流出させた中国のサプライヤー、購入した人物名と電話番号、購入した後の国際宅配便DHLの追跡番号が手元に残っていると述べています。

2017年に脱獄コミュニティに社員をスパイとして送り込んでいた?

MotherboardはGlobal Securityチームに関し、米情報機関やFBIの捜査官だった人物を雇用してリーク情報漏洩元の調査を行っているようだが真相は不明だと記しています。
 
同メディアは、Appleは2017年に社員を脱獄に関するコミュニティに送り込み、二重スパイとして活動させていたと伝えています。
 
 
Source:Motherboard
Photo:Parker Ortolani/Twitter
(FT729)

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この記事を書いた人

ZAURUS PI-6000以降、PDA、PC、Apple製品を多数使用するガジェット愛好家。iPhone Maniaでは2020年2月より、リーク情報、最新のApple製品情報、秋葉原情報を配信。Palm Treo 750vを米国で使用して以降、各種スマホ愛用中

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