UnilocとAppleの特許裁判、“パテント・トロール”に有利なテキサス州から移送

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    米連邦巡回控訴裁判所は9日、Unilocとの裁判について、テキサス州西部からカリフォルニア州北部の地方裁判所へと舞台を移すよう要請したAppleの請願を認めました。テキサス州の裁判所は、“パテント・トロール”に有利な判決を出すことで知られています。

    数々の訴訟を起こしてきたUniloc

    パテント・トロール(Patent Troll:特許荒らし、特許ゴロ)とは、特許を保有していても製品のリリースを行っていない「不実施主体(Non-Practicing Entity:NPE)」のうち、損害賠償金や特許使用料の獲得を最初から目的とした、実態のない企業を主に指します。
     
    Unilocもそうしたパテント・トロールの筆頭格だと見られており、これまでにAppleの「マップ」アプリ(2017年)やAirDrop機能(2018年)に目をつけ、複数の訴訟を起こしてきました。
     
    今回問題となっているのは、iOSやmacOSのアプリ・アップデートの仕組みが、Unilocの保有する特許(Philip Electronicsが開発)を不当に侵害しているとする2019年の訴訟です。もともとテキサス州西部の地裁から裁判を移送するようAppleは要求していましたが、裁判所のアラン・オルブライト判事は却下、これに対して同社が控訴裁に訴え出たことで、一転して認められたのが一連の経緯です。
     
    Appleはアラン・オルブライト判事が2017年に就任して以来、テキサス州西部地区連邦地裁は特許訴訟が米国内で最も多く起きる裁判所になったと指摘、これに対して控訴裁判所側も同判事がAppleに目をつけすぎているほか、裁判のスケジュール日程が過密になっているとして、同社の申請を賛成多数で認めました。

    Appleも手を焼くパテント・トロール

    控訴裁判所への訴えが認められたことで、UnilocとAppleの裁判はカリフォルニア州北部地裁へと移送されます。
     
    ただしパテント・トロールはUnilocに限らず、最近もFaceTimeやiMessageが知的財産権を侵害しているとするVirnetXの訴えが認められ、500億円超の支払いがAppleに命じられたばかりです。
     
    Apple側もApple Storeを閉鎖することでテキサス州東部での裁判を回避するなどの対策を採っていますが、今回はテキサス州西部の裁判所で起きた問題なだけに、パテント・トロールからの訴訟がすぐに止むわけではないようです。
     
     
    Source:AppleInsider
    (kihachi)

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    丸みを帯びたiPhone3GSの筐体に惚れ込み、Apple信者を誓ったのも今は昔。2014年から始めたライター業がきっかけで、気づけばXiaomiやHuaweiなど中華スマホにも手を出す浮気症に。

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