iPhone12の電源アダプタ&EarPods非同梱、アクセサリー部門の売上増狙い?

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    iPhone12/12 Proのリリースを機に、AppleはEarPodsと電源アダプタの同梱を終了しました。しかし、この取り組みによって消費者がアクセサリーを買う必要が出てくるのも事実です。

    成長目立つウェアラブル&アクセサリー

    CNBCは、iPhone12シリーズの登場をきっかけに始まった、Appleによるアクセサリー非同梱の取り組みが、19ドル(日本国内は2,000円)の電源アダプタやAirPods、ワイヤレス充電パッドのMagSafeを新iPhoneとともに購入するよう消費者を駆り立てることになるだろうと指摘しています。
     
    Apple WatchやAirPods、充電アダプタ、HomePod、アクセサリーが含まれるカテゴリーは、近年のAppleの売上増を牽引してきました。このカテゴリーは、2020年度第3四半期(4月〜6月:Apple独自の会計年度)では64.5億ドル(約675億円)を計上、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の世界的拡大にもかかわらず、前年同期比で17%近くの売上増となっています。
     
    すでに10億人近くのユーザーがいるiPhoneの売上増は以前のようには見込めないため、Apple MusicやiCloudなどのサービス部門やアクセサリーなど、ハード以外でも広範なエコシステムを形成することで今後は収益を上げていく狙いだとCNBCはみています。

    収益増大狙いは否定できない

    こうした見方を採るのは、CNBCだけではありません。
     
    Deutsche銀行のアナリストも「環境保護のためにAppleはイヤホンと電源アダプタをiPhoneに同梱しないと主張するが、実際には自社の利益を増大させるための決断でもある」と指摘、「iPhone購入者の58%がAirPodsを購入する」と予測した台湾メディアDiGiTimesと同じ見方を展開しました。
     
    またAirPodsだけでなく、Appleは最終的に充電ポートをiPhoneからなくすのではないかとの噂もあるだけに、MagSafeの存在感が今後は一層増していくと予想されます。
     
    CNBCは、パッケージやプラスチックの量を抑えることが環境保護に繋がることに理解を示しながらも、消費者がAppleから利益率の高い付属品を購入する羽目になるのも事実だとし、Appleの利益は増大し続けるのだろう、と冷ややかに締めくくっています。
     
     
    Source:CNBC
    (kihachi)

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