2020年8月の世界スマホメーカーシェア、Samsungの勢い顕著

    Samsung Huawei Apple ロゴ

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    世界スマートフォン市場では、Huaweiのシェアが減少したのとは対照的に、Samsungが大きく出荷台数を伸ばしています。

    Samsungが大きく盛り返す

    調査企業Counterpointは、2020年8月における世界スマートフォン市場のシェアを発表しました。1位はシェア22%を獲得したSamsungとなり、2位のシェア16%のHuaweiとの差を大きく広げました。注目すべきは4月との比較でしょう。2020年4月の時点では、Huaweiがシェアで21%を獲得し1位の座に輝いていました。
     
    counterpoint 2020年8月 シェア 比較 スマートフォン
     
    Samsungが勢いを取り戻した理由については、言うまでもなく新型コロナウイルス感染症(COVID-19)が4月頃ほど警戒されなくなったことによるものでしょう。感染者は相変わらず増え続けていますが、世界的なロックダウンで経済活動が大きく停止を余儀なくされることはなくなりました。
     
    Counterpointも、4月のSamsung首位陥落はインドやヨーロッパなどのロックダウンが大きいと指摘しています。一方でHuaweiはいち早く新型コロナから回復した中国で出荷台数を増やしていました。ただし8月になると、インドにおけるアンチ中国ムード台頭が後押しし、Samsungは同国で過去最大のシェアを確保しています。

    窮地に陥ったHuawei

    8月の時点ではシェアランキングで2位を確保しているHuaweiですが、2021年には7位に転落するとの見方もあります。
     
    これは米トランプ政権による禁輸措置の影響が本格化したことによるもので、Huaweiはハイエンドチップを確保できず、「Pシリーズ」や「Mateシリーズ」などに代表される高性能スマートフォンを作り続けることが難しい状況に陥っています。そのため、一部では自社ブランドの「Honor」を他の中国企業に売却するのではないかとの噂も浮上しています。なお、Huaweiが開けた穴はOppoやXiaomi、Appleなどが埋めると予想されています。
     
     
    Source:Counterpoint via GSMArena
    (kihachi)

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    この記事を書いた人

    丸みを帯びたiPhone3GSの筐体に惚れ込み、Apple信者を誓ったのも今は昔。2014年から始めたライター業がきっかけで、気づけばXiaomiやHuaweiなど中華スマホにも手を出す浮気症に。

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