Huaweiの次期スマホMate 40で撮影された「真昼の月」が公開される

huawei mate40

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Huaweiの次期フラッグシップモデル「Mate 40」に搭載されたカメラの撮影サンプルが公開されました。米政府の禁輸措置によって、同社にとっては今回のMate 40が一つの区切りとなります。

昼間なのに月がくっきり

一昔前であれば、高いカメラ性能の代名詞はAppleやSamsungでしたが、現在は中国ベンダーが取って代わっています。カメラ性能のスコア評価で知られるDxOmarkでも、執筆時点(10月13日)でランキングの上位5モデルはXiaomi(Mi 10 Ultra)、Huawei(P40 Pro)、Vivo(X50 Pro+)、Honor(Honor 30 Pro+)、Oppo(Find X2 Pro)と、中国ベンダーが独占しています。
 
“中国ベンダー=高性能カメラ”のイメージを確立させたのがHuaweiです。
 
Huaweiは他社に先駆けてトリプルカメラを採用し、長らくスマートフォン業界のカメラ性能競争を牽引してきました。そんなHuaweiが10月22日のイベントで新たに発表するのがMate 40シリーズです。搭載されているカメラの性能は、同社でスマートフォン・ユニット部門を統括するホー・ガン(何剛)氏が公開した画像を見れば一目瞭然でしょう。
 
huawei mate 40 カメラ
 
ガン氏が中国SNS微博に公開したズーム画像では、昼間に撮影されたにもかかわらず、月のクレーターがはっきりと確認できます。昨年前半に登場したP30シリーズでもズームで月を鮮明に撮影できましたが、日中でここまで鮮明に撮影することはできませんでした。
 
上位モデルのMate 40 Proはクアッドカメラを搭載すると考えられており、メインと広角カメラは5,000万画素(メインは1億800万画素との観測もあり)、5倍の望遠レンズとToF(Time of Flight)センサーを採用すると予想されています。動画は最大7,680fps(1秒間に7,680枚のフレームを表示)のスローモーションを1,080pで撮影することが可能となる見込みです。

Mate 40が一つの区切りに

しかし、HuaweiにとってこのMate 40の発表はこれまでのイベントにも増して重大な意味を持ちます。
 
米政府による禁輸措置で、HuaweiはAndroidの使用だけでなく、ハイエンドチップを確保することができなくなりました。これによってMate 40に搭載する予定のKirin 9000が、当面の間は同社にとっての最後のハイエンドチップとなる見込みです。そのため米政府のHuawei制裁が今後も続けば、来年のMateシリーズは今回と同じような性能向上を望むことはできないかもしれません。
 
 
Source:微博,GSMArena,DxOMark
Photo:Twitter-onleaks
(kihachi)

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この記事を書いた人

丸みを帯びたiPhone3GSの筐体に惚れ込み、Apple信者を誓ったのも今は昔。2014年から始めたライター業がきっかけで、気づけばXiaomiやHuaweiなど中華スマホにも手を出す浮気症に。

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