Apple大手サプライヤーがベトナムに大規模投資予定と報道、脱中国が加速
海外大手メディアReutersは、Appleの大手サプライヤーPegatronがベトナムに大規模な投資を計画していると報じています。
ベトナム国営メディアが報道
Reutersによると、ベトナム国営メディアHanoitimes等の現地紙はベトナム国計画投資省の報告書を引用し、Pegatronが2027年までに3段階に分けて合計10億ドル(約1,050億円)の投資を検討中だと報じています。
Pegatronは第1段階として、ベトナム国北部のハイフォンの工業団地での投資ライセンスを既に取得しており、1,900万ドル(約20億円)を投じて消費者向け電子機器等の製造を開始する計画です。
その後、第2段階として4.8億ドル、第3段階として約5億ドルをベトナム国に投じる予定で、第2段階の投資ライセンスを現在申請中と報じられています。
ベトナム現地メディアは、Pegatronの投資によりベトナム国内に最大22,500人の新規雇用が生まれ、また年間431万ドル(約4.5億円)の税収が発生する可能性があると報じています。
2020年1月には、Pegatronがベトナムに進出予定と報道されており、今回のライセンス取得により、計画が具体化されるものと推察されます。
なお、Reutersは、ベトナム国計画投資省とPegatronに取材していますが、両者からのコメントは得られておらず、投資計画の詳細は明らかになっていません。
進む脱中国
米中貿易摩擦の激化により、インドでのiPhone SE(第2世代)生産が噂され、また他の大手サプライヤーもベトナム進出を検討中と報じられる等、今年に入りiPhoneサプライヤーが中国外での製造を強化する動きが観測されています。
特にApple大手サプライヤーFoxconnの会長が「中国はもはや『世界の工場』としての役割を終えた」と発言するなど、脱中国の流れが加速しています。
Source:Hanoitimes via Reuters
Photo:Pegatron
(seng)