バンドルサービス「Apple One」、iPhone12発売と同時に提供開始か
Appleが、複数の有料サービスをまとめて提供するバンドルサービス「Apple One」を、10月のiPhone12発売と同時に開始する計画だ、とBloombergが報じています。複数のパッケージが用意される模様です。
サービス内容に応じ複数のパッケージ
Appleが計画中と報じられた「Apple One」は、Apple MusicやApple TV+などを、個別に契約するよりも割安で利用可能になるバンドルサービスです。
Bloombergは、複数の匿名の関係者からの情報をもとに「Apple One」にはいくつかのパッケージが用意される、と報じています。
最もベーシックなパッケージはApple MusicとApple TV+のセットで、上位パッケージになるとApple Arcade、Apple News+(日本では未提供)、iCloudストレージ追加容量と、利用可能なサービスが増加するとのことです。
個別契約よりも月額500円程度お得に
「Apple One」を契約すると、各サービスを個別に契約するよりも月額2ドル〜5ドル(約210円〜530円)程度安くなります。
Appleは、コンテンツを最大6人で共有できる「ファミリー共有」の利用者を主な対象としており、主要サービスを個別に契約すると月額45ドル(約4,800円)の料金が、40ドル(約4,300円)程度に引き下げられる、とBloombergは伝えています。
同メディアは「Apple One」は、早ければ10月のiPhone12発売と同時期に提供が開始される、としています。
新フィットネスサービス、Apple TV購入者向けサービスも
Appleはさらに、「Seymour」のコードネームを持つ、iPhoneやiPad、Apple TVのアプリで利用できるバーチャルフィットネスサービスも計画しているとBloombergに情報を提供した人物は語っています。
また、2019年にiPhoneやMacの購入者にApple TV+を1年間無料提供したのと同様、Apple TVの購入者にApple Arcadeを無料提供する計画もあるそうです。
なお、「Apple One」サービスの提供当初は、保証延長サービスのAppleCare、Apple Card利用者向けの分割金利無料サービスは対象に含めない計画のようです。
数年前から噂のあったバンドルサービス
Appleがバンドルサービスを提供するのではないか、との情報は数年前から報じられていました。
Bloombergは、2019年に開始されたApple Music学生会員へのApple TV+の無料提供が「Apple One」に向けた実験だったのではないか、とみています。
Bloombergは、2019年11月に、登録者が伸び悩むApple News+を、Apple Musicなどのサービスとセットにしたサービスを2020年にも開始する、と報じていました。
順調な成長を続けているAppleのサービスがバンドル提供されれば、定期的・継続的な売上げ増加が期待されるため、投資家には歓迎されるだろう、とBloombergは予測しています。
Source:Bloomberg
(hato)