「第4のキャリア」楽天、総合満足度は8割、iPhone利用者は7.5%

    楽天モバイル ロゴ 壁面 iPhone Mania

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    2020年4月にキャリア(MNO)としてのサービスを開始した楽天モバイルRakuten UN-LIMIT」のユーザー調査を、MMD研究所が発表しました。料金プランの分かりやすさ、コストパフォーマンスについて約9割の利用者が満足と回答しています。

    MNOとしての楽天モバイル、シェアは2.1%

    MMD研究所は7月21日、「『Rakuten UN-LIMIT』サービス開始後の利用者実態調査」の結果を公表しました。調査は2020年6月26日~6月29日の期間、スマートフォンを所有する18歳~69歳の男女26,624人を対象に実施した事前調査から、対象者を抽出しています。
     
    本調査では、回答者の構成比を実際のスマートフォン所有者の人口構成比に近づけるため、サンプルに重み付けをして集計するウェイトバック集計を行っています。
     
    事前調査で利用しているモバイル端末の通信会社を複数回答で尋ねたところ、「楽天モバイル」は7.1%で全サービス中の5位でした。
     
    MMD研究所「『Rakuten UN-LIMIT』サービス開始後の利用者実態調査」 楽天モバイル
     
    「楽天モバイル」契約者1,895人の契約内容は、「MVNOの楽天モバイル」が61.3%、「Rakuten UN-LIMIT」が29.1%でした。
     
    「Rakuten UN-LIMIT」の通信サービス全体におけるシェアは、2.1%であることが分かりました。
     
    MMD研究所「『Rakuten UN-LIMIT』サービス開始後の利用者実態調査」 楽天モバイル
     
    「Rakuten UN-LIMIT」契約者の利用状況は、「メイン利用のスマートフォン」が67.8%、「サブ利用」が28.8%、「モバイルルーター」2.2%などとなりました。
     
    MMD研究所「『Rakuten UN-LIMIT』サービス開始後の利用者実態調査」 楽天モバイル
     

    キャリアとしての楽天、認知度は73.7%

    「Rakuten UN-LIMIT」を契約していない対象者26,073人に、楽天モバイルが携帯キャリアサービスを開始したことを知っているかを尋ねた結果が以下のグラフです。
     
    「知っており、内容をよく理解している」の9.4%と、「知っており、内容をやや理解している」の19.1%を合計した内容理解率は28.5%でした。
     
    内容理解率に「知っているが、内容をあまり理解していない」の26.9%と、「知っているが、内容を全く理解していない」の18.3%を足した認知率は73.7%でした。
     
    MMD研究所「『Rakuten UN-LIMIT』サービス開始後の利用者実態調査」 楽天モバイル
     

    申し込み時期は5月以降が4割強

    「Rakuten UN-LIMIT」は、3月3日から先行受付を開始し、4月8日に正式サービスを開始しています。
     
    「Rakuten UN-LIMIT」契約者500人の申し込み時期は、「5月以降」が43.0%で最も多く、時間の経過とともに申込者が増えています。
     

    MMD研究所「『Rakuten UN-LIMIT』サービス開始後の利用者実態調査」 楽天モバイル
     
    「Rakuten UN-LIMIT」の契約場所は、「Web」が77.2%、「店舗」が22.8%でした。
     
    MMD研究所「『Rakuten UN-LIMIT』サービス開始後の利用者実態調査」 楽天モバイル
     

    利用スマホトップはAQUOS、iPhoneは5番手

    「Rakuten UN-LIMIT」を利用しているスマートフォンは、「AQUOSシリーズ」が27.5%で最も多く、「iPhoneシリーズ」は7.5%で5番目でした。
     
    iPhoneシリーズで「Rakuten UN-LIMIT」を利用している36人のうち、iPhoneが非公式であることを知っているのは75%でした。
     
    MMD研究所「『Rakuten UN-LIMIT』サービス開始後の利用者実態調査」 楽天モバイル
     
    なお、楽天モバイルは同調査期間後の7月8日に、「Rakuten Link」のiOS版を公開し、iPhoneでも国内通話かけ放題などのサービスが利用できるようになりました。

    満足度トップは「料金プランの分かりやすさ」

    「Rakuten UN-LIMIT」契約者の総合満足度は「満足」23.2%、「やや満足」56.8%で、総合的に満足している割合は80.0%でした。
     
    各項目別で満足している割合が高かったのは「料金プランの分かりやすさ」91.8%、「コストパフォーマンス」89.2%、「データ定額」85.4%がトップ3でした。
     
    一方で「満足していない」「あまり満足してない」を合計した不満足の割合が高かったのは、「端末ラインナップ」38.8%、「手続き・サポート対応の良さ」37.2%、「サービスブランドの信頼性」33.2%となりました。
     
    MMD研究所「『Rakuten UN-LIMIT』サービス開始後の利用者実態調査」 楽天モバイル
     

    トラブルもあったが利用者の満足度は高い

    当初の予定から遅れて、2020年4月に「第4のキャリア」としてスタートした楽天モバイルのMNOサービスは、ニュースで大きく報じられたこともあって、非契約者からも7割強の認知を獲得しています。
     
    調査実施当時は「Rakuten Link」が人気の高いiPhoneシリーズに対応していませんでしたが、7月にiOS版がリリースされ、今後はiPhoneユーザーも増えることが期待できます。
     
    本格サービス開始前の大規模な通信障害や、6月には「Rakuten Mini」の周波数変更問題などもありましたが、利用者からは非常に高い満足度を獲得しています。
     
    「Rakuten UN-LIMIT」の1年間無料キャンペーン後、どの程度ユーザーを保持できるかが注目されます。
     
     
    Source:MMD研究所
    (hato)

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    この記事を書いた人

    2013年からライター&編集担当として活動。2007年、駐在中のシリコンバレーで発売直後の初代iPhoneに触れて惚れ込む。iPhone歴は3GS→5s→6 Plus→7 Plus→XS Max→12 Pro Max→14 Pro。

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