「AirTags」の日本語メニュー発見、共有機能やAR対応の詳細が判明

    AirTags コンセプト

    AirTags コンセプト
     
    Appleが開発中と噂される紛失防止タグ「AirTags」の日本語操作メニューの詳細を、iOS14の内部ビルドを解析しているiOSデベロッパーのあおいカニ(@blue_kanikama)氏が公開しています。拡張現実(AR)対応や、交換式の電池使用などの仕様を日本語で確認できます。

    iOS14からAirTagsの日本語メッセージを発見

    あおいカニ氏は、流出したiOS14のソースコードを解析し、複数の新機能をリークした実績のあるiOSデベロッパーです。
     
    iOS14の内部向けビルドを解析したところ、「探す」アプリ内のテキストから「AirTags」の日本語メッセージを発見した、としてTwitterにスクリーンショットとメッセージを公開しています。
     


     

    交換可能な電池を使用、ARにも対応

    公開されたメッセージから分かる、AirTagsの仕様は以下のとおりです。
     

    ■初期設定、共有

    • 本体の裏面にあるタブ(バッテリー絶縁用シート?)を取り、iPhoneなどのデバイスに近づけて使用開始
    • 裏蓋を取り外してバッテリー交換が可能
    • AirTagsとiPhoneなどはBluetoothで通信
    • サウンドの再生が可能
    • 持ち物の名前をユーザーが設定可能
    • 期間(無期限/今日だけ/1時間だけなど)を指定して共有可能

     

    ■紛失モード

    • 紛失モードで、発見者に伝えるメッセージと電話番号を入力可能
    • タグが手元から離れると通知
    • 「例外の場所」「安全な場所」を設定可能
    • 遠隔操作でタグを削除(初期化)し、別のデバイスとペアリング可能

     

    ■AR対応

    • ARセッションに対応
    • ARセッションでタグを探すには、動き続ける必要がある
    • ARセッションで動きが過剰だと警告される
    • ARセッションでは「上」「前方」などの案内が表示される

    ARモードにはUWB対応モデル限定?

    あおいカニ氏は、「持ち物のARセッションができませんでした」などの記述があるスクリーンショットとともに、精度を確保するために、ARモードには超広帯域無線(UWB)が使用されるのではないか、と推測しています。
     


     
    Appleは明言していませんが、iFixitによる分解レポートなどから、UWBに対応しているApple製品は、現時点ではiPhone11シリーズだけとみられます。
     
    発見されたメッセージには「このB389を削除すると、見つかった場合、誰でもそれとペアリングできるようになります」と、製品名ではなくコードネームの記載もあります。このコードネームは、2019年6月にiOS13ベータから発見されたものと一致します。
     
    6月には、AirTagsの操作時に再生されるサウンドも流出しており、6月の世界開発者会議(WWDC 2020)でAirTagsが発表されると噂されていましたが、結局、発表はありませんでした。
     
     
    Source:あおいカニ(@blue_kanikama)氏/Twitter (1), (2)
    Photo:あおいカニ(@blue_kanikama)氏/Twitter
    (hato)

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    この記事を書いた人

    2013年からライター&編集担当として活動。2007年、駐在中のシリコンバレーで発売直後の初代iPhoneに触れて惚れ込む。iPhone歴は3GS→5s→6 Plus→7 Plus→XS Max→12 Pro Max→14 Pro。

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