Appleの1月〜3月業績、iPhone売上は前年同期比7%減、全体で1%の成長
Appleは現地時間4月30日、2020会計年度第2四半期(2020年1月〜3月)の業績を発表しました。iPhone、Mac、iPadの売上高は落ち込みましたが、サービスとウェアラブル部門が好調で、総売上高は583億ドル(約6兆2,500億円)で、前年同期を1%上回りました。
前年同期比1%の増加
Appleは、4月7日に予告していたとおり、2020年1月〜3月期の業績を発表しました。
同社は2月中旬に、新型コロナウイルス(COVID-19)によりiPhoneの製造と販売に影響が出ているとして、業績が予測を下回る見通しと発表し、3月からは中華圏を除くApple Storeが一時閉店中(韓国では営業再開)という状況下での業績発表となりました。
総売上高は583億ドルで、前年同期の580億ドルから1%増と、わずかながら上回りました。
地域別の売上高を前年同期と比較すると、南北アメリカがほぼ横ばい、欧州圏が約10%の伸び、中国は約8%減少、日本は約6%減少、その他アジア太平洋圏は約8%増となりました。
ウェアラブルとサービス部門は順調な成長が続く
カテゴリ別の売上高は以下のとおりです。iPhoneが前年同期比約7%、iPadが約10%の落ち込みを記録しています。
一方で、 Apple WatchやAirPodsを含むウェアラブル部門は23%増で1月〜3月期として過去最高となったほか、App StoreやApple Musicを含むサービス部門は17%増で四半期最高を記録しており、順調な成長が続いています。
- iPhone:約290億ドル(約3兆1,085億円)前年同期比約7%減
- Mac:約54億ドル(約5,788億円)同約3%減
- iPad:約44億ドル(約4,716億円)同約10%減
- ウェアラブル、ホーム、アクセサリ:約63億ドル(約6,753億円)同約23%増
- サービス:約133億ドル(約1兆4,256億円)同約17%増
クックCEO「世界の取り組みを支えるためにお返しをし続ける」
Appleのティム・クック最高経営責任者(CEO)は、新型コロナウイルス(COVID-19)の世界的影響の中、業績を伸ばしたことについて、以下のとおりコメントしています。
この困難な環境にあって、私たちのユーザはAppleの製品を頼りに、新たな方法で人と繋がり、情報を得、創造的かつ生産的であり続けています。
このようなニーズに革新的な方法で応え続けるだけでなく、世界の取り組みを支えるためにお返しをし続けることが私たちのモチベーションでありインスピレーションにもなっています。
すなわち、世界中の医療プロフェッショナルに送った何千万枚ものマスクやカスタムビルトのフェイスシールドをはじめ、Global CitizenやAmerica’s Food Fundなどの団体に寄贈した何百万ドルもの資金といった形でのお返しです。
Appleは、1株当たりの配当金を6%の増配となる0.82ドルに引き上げることも発表しています。
Source:Apple
(hato)