5G対応の「iPhone12」、超高速通信対応のミリ波モデルは米国限定発売?

    iPhone12 concept bengeskin

    iPhone12 concept bengeskin
     
    2020年秋の「iPhone12」について、5Gの超高速通信に対応するミリ波(mmWave)対応モデルの発売地域は、アメリカに限定されるだろう、との予測を証券会社Wedbushのアナリストが発表しました。

    「iPhone12」の発売は10月〜12月、ミリ波対応は米国限定

    iPhone12」は、iPhoneシリーズとして初の5G対応モデルになると噂されています。
     
    しかし、5Gの特徴のひとつ、超高速通信を可能にするミリ波には、アメリカ向けモデルだけが対応する、との予測をWedbushのアナリストであるダニエル・アイブ氏が公開しました。
     
    また、アイブ氏は、「iPhone12」は例年どおりの9月には発売されず、10月から12月の間に発売される、と述べています。
     
    なお、同氏は3月末に「最悪のシナリオ」として、2020年に5G対応iPhoneが発売されない可能性もある、と予測しています。

    高速なミリ波、カバー範囲の広いサブ6GHz

    5Gには、ミリ波とサブ6GHzの2種類の電波が併用されます。
     
    ミリ波は、超高速な通信速度を実現可能ですが、電波の届く範囲が狭く、障害物に弱いという弱点があります。
     
    サブ6GHzは、LTE通信と同じように電波が届きやすいものの、通信速度の面で大きな改善にはつながりません。

    著名アナリストの予測にも変化

    Appleのサプライチェーンに独自の情報網を持ち、精度の高い予測で知られる著名アナリストのミンチー・クオ氏は2019年12月に、「iPhone12」は5Gには対応すると予測しつつも、ミリ波とサブ6GHzの両方への対応については慎重な姿勢を見せていました。
     
    Susquehannaのアナリスト、メディ・ホセイニ氏は1月に、ミリ波モデルの発売は2020年12月か2021年1月にずれ込む、との予測を発表しました。
     
    クオ氏は1月に、予測内容を変更し、日本を含む地域でミリ波とサブ6GHzの両方に対応した「iPhone12」が発売される、と述べています。
     
    クオ氏は最近、「iPhone12」のミリ波対応モデルはアンテナパッケージの設計変更の影響で、量産開始が10月にずれ込む、との見通しを明かしています。
     
     
    Source:Wedbush via 9to5Mac
    Photo:@BenGeskin/Twitter
    (hato)

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    この記事を書いた人

    2013年からライター&編集担当として活動。2007年、駐在中のシリコンバレーで発売直後の初代iPhoneに触れて惚れ込む。iPhone歴は3GS→5s→6 Plus→7 Plus→XS Max→12 Pro Max→14 Pro。

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