iPhone12でカメラ性能強化、2022年に新構造カメラ登場〜クオ氏が予測

iPhone11 Pro Apple 2019年9月イベント

iPhone11 Pro Apple 2019年9月イベント
 
2020年の「iPhone12」シリーズ上位モデル「iPhone12 Pro Max」(仮称)では、超広角カメラへの光学式手ぶれ補正導入と、センサーサイズの拡大により、カメラの画質が向上する、と著名アナリストのミンチー・クオ氏が予測しています。2022年にはさらにズーム倍率向上も見込まれます。

超広角カメラにも光学式手ぶれ補正を追加

ミンチー・クオ氏は現地時間3月23日に投資家向けに公開したメモで、レンズシフト式の光学手ぶれ補正が、2020年の6.7インチモデルiPhoneの超広角カメラに搭載される、との予測を発表しました。
 
6.7インチモデルは、iPhone11 Pro Maxの後継にあたり「iPhone12 Pro Max」と呼べる上位モデルです。
 
クオ氏は、超広角カメラへの光学式手ぶれ補正機能は、2021年に発売される2つ〜3つのモデルにも追加搭載される、とも予測しています。
 
iPhone11 Pro Apple 2019年9月イベント
 
なお、現行のiPhone11シリーズで新搭載された超広角カメラには、光学式手ぶれ補正機構が装備されていません。
 
センサーシフト式の光学手ぶれ補正が2020年の6.7インチモデルに追加される、との情報は、サプライチェーンの動向に詳しい台湾メディアのDigiTimesも、2019年12月に報じていました。

イメージセンサーの大型化とレンズも強化か

クオ氏は、6.7インチモデルの超広角カメラでは、センサーシフト機構に加えて、イメージセンサーが1/1.9型に大型化し、レンズが7枚構造(7P)に強化される、とも予測しています。
 
なお、iPhone11 Proのカメラのイメージセンサーは1/3.6サイズで、レンズは超広角が5枚、広角と望遠が6枚の構造です。
 
センサーシフトとイメージセンサーの大型化により、低照度環境でも手ブレしにくく、ノイズが少ないきれいな写真が撮れるようになると期待できます。
 
クオ氏は今回の予測でも、2020年秋に発売されるiPhoneについて、いずれも有機EL(OLED)を搭載した以下の4モデル構成になると予測しています。
 

  • 5.4インチOLED(デュアルカメラ)
  • 6.1インチOLED(デュアルカメラ)
  • 6.1インチOLED(トリプルカメラ&TOFセンサー)
  • 6.7インチOLED(トリプルカメラ&TOFセンサー)

 
なお、上位モデル「iPhone12 Pro」「iPhone12 Pro Max」にのみTOFセンサーが搭載されるとの情報は、流出したiOS14のソースコードを解析して得られた内容とも一致します。
 
なお、発表されたばかりの新型iPad ProLiDARスキャナが、Apple製品に初めて採用されたTOFセンサーとなりました。

2022年には高倍率の光学ズームも実現?

クオ氏は今回の予測で、2022年のiPhoneのうち、少なくとも1モデルにはペリスコープカメラが搭載される、と述べています。
 
ペリスコープカメラは、潜水艦の潜望鏡のように光を屈折させる構造とすることで、本体の厚みを抑えながら高い光学ズーム倍率を実現することができます。
 
iPhoneシリーズで利用できる光学ズーム倍率は2倍まででしたが、ペリスコープレンズを採用しているHuawei P30 Proの光学5倍や、後継モデルP40 Proで噂される光学10倍のような、高倍率ズームも実現できる可能性があります。
 
なお、Appleはペリスコープカメラについての特許を取得したことが分かっています。

 
 
Source:9to5Mac, MacRumros
(hato)

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この記事を書いた人

2013年からライター&編集担当として活動。2007年、駐在中のシリコンバレーで発売直後の初代iPhoneに触れて惚れ込む。iPhone歴は3GS→5s→6 Plus→7 Plus→XS Max→12 Pro Max→14 Pro。

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