新たなApple TV+向けドラマが判明〜小説「モスキート・コースト」が原作

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11月1日からサービス開始となる動画ストリーミングサービス「Apple TV+」で、Appleが小説「モスキート・コースト(原題:The Mosquito Coast)」をドラマ化する計画を進めていることが分かりました。

過去にはハリソン・フォード主演で映画化

「モスキート・コースト」はポール・セローが1981年に発表した小説です。物質主義を嫌う米国人の発明家が自らの理想を実現できる新天地を求め、中米のホンジュラスのジャングル奥地に家族で移住したものの、予想もしていなかった現地のトラブルに次々と巻き込まれていく……といったストーリーで、1986年にはハリソン・フォード主演で映画化もされています。
 
ニュースサイトVarietyによると、Appleが今回制作するドラマでは、「スター・ウォーズ/最後のジェダイ」のマスター・コードブレイカー役や「アメリカン・サイコ」「インランド・エンパイア」などの出演で知られるジャスティン・セローが主演を務める予定です。
 
ちなみに数あるApple TV+向けドラマの中でも、1話あたり1,500万ドル(約16億円)の制作費が投じられたと噂されるジェイソン・モモア主演の「See」、予告が合計で1億回以上再生されたジェニファー・アニストン主演の「The Morning Show」は、Appleにとっても“別格”のようです。

Appleが用意した2つの切り札

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先日のスペシャルイベントではApple TV+について、11月1日にサービス開始、月額料金が4.99ドル(日本国内では600円)となることが明らかにされました。
 
多くのアナリストが9.99ドル(約1,080円)になることを予想していたため、月額料金の安さは大きな話題を呼びました。Netflixの8.99ドル(ベーシックプラン:日本国内では800円)やDisney+の6.99ドル(約750円)、Huluの5.99ドル(約640円:広告付きプラン)と比較しても明らかに安く、初年度から多くの会員登録が期待されています。
 
しかし、Apple TV+の切り札は破格の月額料金だけではありません。
 
Apple TV+の月額料金は、新しくiPhone、iPad、Apple TV、Mac、iPod touchを購入した場合(9月11日以降)、1年間無料になります。つまり、対象デバイスを何かしら毎年購入し続ければ、Apple TV+を実質無料で利用できることになります。ファミリー共有を利用する場合は、最大6人の家族が同一のApple TV+サブスクリプションを共有できるので、家族の誰かが対象デバイスを購入するだけで十分です。
 
この思い切った囲い込み戦略が、Appleユーザーのデバイス買い替えサイクルに好影響を及ぼすことは明らかでしょう。投資銀行Cowensは、1年間無料の特典について「製品需要を喚起するための新パラダイム(方式)だ」と述べ、Apple TV+をハードウェア販売と組み合わせたAppleの慧眼を称賛しています。
 
 
Source:Variety via 9to5Mac
Photo:YouTube-Entertainment Weekly
(kihachi)

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この記事を書いた人

丸みを帯びたiPhone3GSの筐体に惚れ込み、Apple信者を誓ったのも今は昔。2014年から始めたライター業がきっかけで、気づけばXiaomiやHuaweiなど中華スマホにも手を出す浮気症に。

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