ジャパンディスプレイ、2年後にiPhone向け有機ELディスプレイを供給開始か


 
ジャパンディスプレイが、早ければ2年後にもiPhone向けに有機EL(OLED)ディスプレイの供給を開始する可能性が浮上しました。

中国よりも短時間で生産施設の整備が可能か

中国・香港の企業連合Suwa Investmentから800億円の金融支援を受ける見込みのジャパンディスプレイですが、同社が石川県白山の生産施設においてOLEDディスプレイの製造を開始することが明らかになりました。
 
OLEDディスプレイの生産施設を中国で整えるには、通常3年〜4年かかるとされていますが、ジャパンディスプレイのOLED生産施設は2年〜2年半ほどで完成するといわれています。
 
ジャパンディスプレイの筆頭株主となったSuwa Investmentの最高経営責任者(CEO)ウィンストン・リー氏は、「我々の大口顧客は3年〜4年も待てない」と述べており、ジャパンディスプレイは早ければ2年後にiPhone向けのOLEDディスプレイの供給を開始するのではないかと推測されています。ジャパンディスプレイの2018年の収益の60%はAppleによりもたらされていることから、リー氏の語る”大口顧客”とはAppleである可能性が濃厚とされています。

ディスプレイ価格の値下げにつながる?

中国企業BOE Technology Groupが、AppleのOLEDディスプレイパネルサプライヤー入りを目指していると8月末に報じられましたが、AppleのOLEDディスプレイ供給が多様化することで、今後ディスプレイ価格の値下げにつながる可能性があります。
 
なお、ジャパンディスプレイが製造するOLEDディスプレイは、Apple Watch Series 5に採用されると著名アナリストのミンチー・クオ氏が予測しています。
 
 
Source:The Japan Times via AppleInsider
(lexi)

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この記事を書いた人

ARラボ出身の猫愛好家。往年のMacユーザーで、iPhone使用歴は10年以上。

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