Appleは今年「iPhone11R」のみを発売したほうがいい?


     
    今年はiPhone XS、iPhone XS Max、iPhone XRそれぞれの後継モデルが登場すると予測されていますが、WIREDは、Appleは「iPhone XRの後継機1つに絞るべき」との独自の意見を述べています。

    Appleの価格戦略は他社も適用済み

    Appleの標準モデル1台、大型モデル1台、廉価モデル1台という新作スマホのリリース方法は業界の標準となりつつあり、新規性が失われている、とWIREDのアンドリュー・ウィリアムズ氏は指摘します。OnePlusやHonorは「Pro」モデルのリリースでデバイスの販売価格を釣り上げ、SamsungはフラッグシップのNoteシリーズとして、Note10 Plusと、小型でスペックを抑えたNote10を発表しています。
     
    プレミアム価格のデバイスを販売することで、顧客全体がスマホに支払う金額の底上げを図る戦略は、多くのメーカーが適用していますが、これが可能になるのは相対価値の効果のおかげです。
     
    2018年のiPhoneラインナップの場合、iPhone XS/XS Maxに比べてiPhone XRが廉価に見えてくるといった具合です。実際には、iPhone XRは数あるスマホのなかでも最も高価な部類に入ります。

    iPhone XRの立ち位置は悪くない?

    2019年第2四半期(4月~6月)に米国で最も売れたiPhoneはiPhone XRだったことが、調査会社Consumer Intelligence Research Partners(CIRP)の調べによって判明しており、販売シェアは48%を占めるに至りました。
     
    iPhone XRの売上が好調だった理由として、「高価なiPhone XS/XS Maxと古いiPhone7/8の中間として手に取りやすい」ことなどが挙げられていますが、iPhone XRはiPhone XS/XS Maxと同じ計算処理能力を有していながら、バッテリー駆動時間がより長く、スペックを気にするユーザーも満足させる、とウィリアムズ氏は述べています。

    Android機と価格で競うことが突破口となるか

    他のiPhoneモデルと比較して安く見えるデバイスを作るよりも、ハイエンドのAndroid機と比べてお得感のあるiPhoneを作ることがAppleにとって突破口になる、とウィリアムズ氏はコメントしています。
     
    次世代iPhoneモデルの呼称に「Pro」がつくとの噂がありますが、仮にこれが現実のものとなった場合、3つのモデルを「iPhone」と「iPhone Pro」、もしくは「iPhone11」と「iPhone11 Pro」の大きく2つに分類するカテゴリ分けが実現し、ラインナップが簡素化される可能性もありそうです。
     
     
    Source:Wired.co.uk
    Photo:Apple
    (lexi)

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    この記事を書いた人

    ARラボ出身の猫愛好家。往年のMacユーザーで、iPhone使用歴は10年以上。

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