iPhone XRの売れ行き好調、単独で販売シェアを半数近く占める

Apple iPhone XR
 
2019年第2四半期(4月~6月)に米国で最も売れたiPhoneiPhone XRだったことが、調査会社Consumer Intelligence Research Partners(CIRP)の調べによって判明しました。全モデルの中でiPhone XRの販売シェアは48%を占めました。

iPhone XRが圧倒

幅広いニーズに応えるべく様々な価格帯でiPhoneを提供する最近のAppleにあって、iPhone XRだけで半数近くを占めるのは珍しく、調査を行ったCIRPも「単体のモデルで売上シェア48%は、2015年のiPhone6以来、観測した中で最も高い数字だ」と分析します。2015年第3四半期(7月~9月)にはiPhone6が40%近くのシェアを占めたものの、今回のiPhone XRには及びませんでした。
 
2019年第1四半期(1月~3月)にiPhone XRのシェアが38%だったことを思えば、消費者は以前にも増してiPhone XRを好んでいることになります。CIRPは「高価なiPhone XS/XS Maxと古いiPhone7/8の中間として手に取りやすい」点や、コストパフォーマンスに優れるAndroid端末にも対抗できる749ドル(日本では84,800円)といった手頃な価格が決め手となっている点などを好調の理由として挙げています。
 
CIRP シェア 2019Q2 第2四半期
 
また、2018年のモデル(iPhone XR/XS/XS Max)全体では67%を占めましたが、2017年に発売されたiPhone8/8 PlusのシェアがiPhone XS/XS Maxに匹敵しているように、全体的に廉価モデルが勢いを保っていることもグラフから確認できます。

Apple Musicの伸びが目立つ

CIRPはAppleが提供するサービスの利用率についても調査を行っています。
 
2019年第2四半期にiPhoneを購入した米国ユーザーのうち、35%がApple Musicに加入、48%がiCloudストレージを有料で利用していた一方、AppleCare+に加入していたのはiPhone/iPadでわずか3%~6%ほどでした。
 
CIRP シェア 2019Q2 第2四半期
 
iCloudやAppleCare+の利用率は第1四半期とほぼ変わりませんが、Apple Musicは同四半期で21%だったことを踏まえると、Appleの音楽ストリーミングサービスが前四半期よりも消費者に受け入れられている傾向にあることが分かります。実際、Apple Musicの会員数はサービス開始から4年で6,000万人を突破しています。
 
 
Source:CIRP via 9to5Mac
(kihachi)

この記事がお役に立ったらシェアお願いします

この記事を書いた人

丸みを帯びたiPhone3GSの筐体に惚れ込み、Apple信者を誓ったのも今は昔。2014年から始めたライター業がきっかけで、気づけばXiaomiやHuaweiなど中華スマホにも手を出す浮気症に。

特集

目次