寝転がりながらFace IDでiPhoneをロック解除〜AppleがCM公開

Appleは7日、Face IDの利便性を紹介するコマーシャル「Nap」を公開しました。Napは「うたた寝」の意味で、文字どおり横になったまま手を動かすことなしに、iPhoneに届いた通知を確認できる様子が描かれています。
うたた寝しながら通知を確認
Appleは2018年に発表したiPhone X以降、生体認証にTouch ID(指紋認証)ではなくFace ID(顔認証)を採用しています。
Appleは「Touch IDでの誤認率が5万分1だとするなら、Face IDは100万分の1だ」とし、セキュリティの高さをアピールしていますが、もともと極度に低い誤認率が更に低くなったからと言って、多くのユーザーは気にもとめないでしょう。それよりも重要なのは、いかに気軽に認証を行えるか、つまり利便性です。
“百聞は一見にしかず”ということで、Appleが新たに公開したコマーシャル「Nap」がこちら。
通知が来ていますが男性は起きようともしません。
ようやく重い腰を上げるのかと思いきや、iPhoneの方に顔を向け、片目を開きます(※Face IDには「Attention Awareness(注意と意識)」機能が搭載されており、気づかないうちに解除されないよう、ユーザーが実際に画面を見ているかどうかを判断します)。
するとあっという間にロックが解除され、通知内容を確認することができました。ここまで手は全く動かしていません。
男性は安心したのか、再びうたた寝に戻ります。ちなみにメッセージはクレイグからの催促でした。無視して大丈夫なのでしょうか……。
Face IDは今後も採用されそう
発表当初こそ、クレイグ・フェデリギ副社長がデモンストレーションに失敗し先行きに不安が生じましたが、今のところAppleがFace IDを止める気はないようです(中国でTouch IDをディスプレイ下に埋め込んだ廉価版iPhoneが登場するのでは、とする観測はあります)。
Face IDが利用する3Dセンサーは「アニ文字」にも活用されていますし、iOS13ではiCloud.comもFace IDでサインインできるよう開発が進むなど、着々とユーザーにとっても不可欠の存在になっています。
また、現在は双子や3Dプリントのマスクを使うことで本人以外でも突破できてしまう欠点を備えていますが、顔の凹凸だけでなく(皮膚の下の)大静脈の配置まで照合する技術も開発が進められており、将来的にはセキュリティの更なる向上が期待できそうです。
Source:YouTube-Apple
(kihachi)