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2019年7月8日 21時22分

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インドの組み立て工場でも新iPhoneを生産か〜加速する“脱中国”の動き

iPhone XR2 iPhone11R コンセプト Hasan Kaymak
 
Appleは、これまで古いモデルしか組み立てていなかったインドでも新iPhoneの組み立てを行うよう、Foxconnに要求しているそうです。背景には米中貿易摩擦の緊張高まりがあると考えられています。

iPhone XR2を組み立て生産か

Appleは現在、FoxconnやPegatronといったサプライヤーを通し、中国で大規模な組み立て生産を行っています。
 
しかしサプライヤー事情に詳しい経済日報によると、8月から新iPhoneをインドでも生産するよう、AppleがFoxconnに要求しているとのことです。初期ロットこそインド国内向けに展開されるものの、関税払戻し率(輸出製品をインドで製造した場合、部品輸入時に支払った関税が払戻される)の拡大を見込んで、年内には同国内で組み立てられた新iPhoneの70〜80%が海外に出荷される予定です。
 
インドでの組み立てが予定されている新iPhoneは、今秋登場予定の3モデルのうち液晶ディスプレイ(LCD)搭載のiPhone XR2(仮称)になると考えられています。初期生産台数は月間25万台ほどになる見込みです(iPhone全体では月間400万台、最大で1,000万台インドで生産可能とされている)。
 
噂についてFoxconnはコメントを控えているものの、旧モデルだけでなく新iPhoneについてもインドで組み立てを行うとした観測が4月にも出ており、インド工場に重きを置く計画が以前から進められていたことが分かります。

インドに軸足を移す3つの理由

インドでiPhoneの組み立て生産を積極的に行うのには、3つの大きな理由があると考えられています。
 

1.インドでのiPhone販売台数を増やす

中国に次ぐ巨大なスマートフォン市場の攻略にAppleは以前から強い関心を抱いていますが、Apple Store出店のために製品の30%が国内生産でなければならない「Make in India(インドでの生産を)」ルールや税率に阻まれ、思うようにブランド展開が行えていません。
 
また、現在インドではXiaomiを始めとした中華ベンダーの安価なスマートフォンが好まれ、高額なiPhoneは敬遠される傾向にあります。しかも輸入品のiPhoneは高い税金を課されるため、現在インドで流通するのは国内で生産されたiPhone SEなどの旧モデルが中心です。実際、2019年第1四半期(1〜3月)におけるiPhoneの出荷台数は、前年同期比で42%も減少したと見られており、販売戦略の立て直しが急務です。
 

2.iPhone生産コストの増大

iPhoneの組み立てはもっぱら中国で行われていますが、経済成長にともなって人件費が年々高騰しています。そのためFoxconnを始めとした組み立て工場はロボットの導入などで人件費を削減する方針を打ち出しています。そこにきてインドなら、中国の3分の1ほどのコストで生産を行うことが可能です。
 

3.米中貿易摩擦の高まり

今のところiPhoneは25%の関税を免れてはいますが、米中関係が更に悪化する可能性もあります。仮に米政府によって関税が課された場合、アメリカ向けのiPhoneは販売価格を上げるか、Appleが関税分を負担することになります。そのため、リスク回避としてAppleやFoxconnは、中国以外に組み立て工場を設ける動きを強めています。
 
こうした事情を思えば、そう遠くない将来、我々が手にする最新iPhoneにも「Assembled in India」の文字が躍るかも知れません。
 
 
Source:経済日報,The Motley Fool
Photo:Hasan Kaymak
(kihachi)

カテゴリ : iPhone, 最新情報  タグ : , , ,

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