インドでのiPhoneの量産は開始間近か〜Foxconn会長がインドに招へい
iPhoneの組み立て企業として知られる台湾Foxconnの会長のテリー・ゴウ氏は、iPhoneのインドでの量産が今年中に始まることを公式に認めました。
インドは周辺地域の輸出拠点としても機能するか
FoxconnがインドでのiPhoneの生産を加速させるにあたり、会長のテリー・ゴウ氏がインドの首相ナレンドラ・モディ氏に招かれた模様です。すでに旧iPhoneモデルの生産はインド国内で行われており、新しいモデルの組み立ても近く開始されることがわかっています。
「近い将来、我々はインドのスマホ産業にとって重要な役割を果たすことになるだろう。我々は生産ラインをそこ(インド)に移した」と、ゴウ氏は台湾で催されたイベントで述べています。
「Foxconnにとって、iPhoneの中国市場は飽和状態にあり、労働コストはインドの3倍だ」と、Counterpoint Researchのカーン・チャウハン氏は述べています。「スマホのインド市場はいまだ発展途上にあり、国内に可能性があるだけでなく、周辺地域の輸出拠点としても機能するかもしれない」
インド国内のソフトウェアエンジニアの数も増やす予定
ゴウ氏は、Foxconnはインド政府と投資条件について話し合っており、現在数十人いるソフトウェアエンジニアの数を600人にまで増やす計画があることを明らかにしています。
「我々はつまるところ(iPhoneの)主要組み立て企業だ。我々の顧客が生産スケールを拡大させたいのなら、全体のサプライチェーンを成長させるために我々に頼らなければならない」
インド国内でのiPhoneの生産は、小売事業を推進させることにつながるとされています。AppleがApple Storeをインド国内にオープンさせるには、製品の30%がインド国内で生産されていることを求める30%ルールをクリアする必要があるからです。
インドでは昨年1億4,000万台のスマートフォンが売れましたが、インド国内の顧客は中国ブランドの廉価なモデルを好むため、iPhoneはそのうちわずか170万台を占めるにとどまっています。
Source:Bloomberg
(lexi)