完全ワイヤレスイヤホンの世界市場、2019年第1四半期に1,750万台規模に

    Apple AirPods 第2世代

    Apple AirPods 第2世代
     
    AppleのAidPodsに代表される完全ワイヤレスイヤホンの世界市場規模は、2019年第1四半期(1−3月)に1,750万台に達した模様です。調査会社カウンターポイント・テクノロジー・マーケット・リサーチが報告しています。

    前四半期比で40%の成長

    同社の調べによれば、完全ワイヤレスイヤホンの世界市場は、前四半期比で40%の伸びを示し、1,750万台規模となりました。
     
    ベンダー別で見ると、Appleは今年3月に第2世代の「AirPods」を発売したにも関わらず、シェアは前四半期と同レベルにとどまった模様です。第1世代AirPodsの売れ行きが発売当時から好調だったのに比べると「第2世代は当初の予想よりも弱いスタートとなった」とカウンターポイントは記しています。
     
    カウンターポイントは今回公開した一般向け報告書には各社のシェア(数字)を記していませんが、前四半期となる2018年第4四半期(10−12月)のAirPodsのシェアについては約60%と報告しています。したがって2019年第1四半期のシェアも60%程度とみていいでしょう。

    Galaxy Budsが好調なSamsungが初の2位に

    Samsungは大きくシェアを伸ばし、初めて2位の座を獲得しました。第2世代AirPodsに先駆けて、ケースもワイヤレス充電対応とした「Galaxy Buds」の積極的なプロモーションが奏功した結果となりました。
     
    またGalaxy S10を事前予約したユーザーにGalaxy Budsを無料提供するというプロモーションも、出荷台数の伸びを後押しした模様です。カウンターポイントはこの好調はしばらく持続すると予想しています。
     

    ベストセラー上位は高価格機種だが低〜中価格モデルも健闘

    完全ワイヤレスイヤホン市場では、150米ドル(約16,000円)以上の高価格モデルがベストセラー機種の上位を占めますが、中国QCYの「T1」と、米JLaBの「JBuds Air」は低〜中位セグメントで好調な売れ行きを示しています。またAnkerのサブブランドSoundcoreの「Liberty Air」、米Tzumiの「Sound Mates」も堅調です。
     
    なおGoogle、Amazon、そしてMicrosoftが、今年後半に完全ワイヤレスイヤホンを発売するといわれており、市場はさらに大きく成長する見通しです。
     

     
     
    Source:PR Times/カウンターポイント
    (lunatic)

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    この記事を書いた人

    元某業界新聞社の記者。その後フリーライターとして各方面で執筆、英日翻訳家としての著書も多数。2014年から本メディアでライター、編集記者として活動中。アメリカ在住(現在は日本に滞在中)。iPhone使用歴は12年以上。

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