Apple、WWDC 19開幕を前に、初参加の女性開発者とベテラン開発者を紹介
Appleは、現地時間6月3日(日本時間では6月4日午前2時)に開幕する世界開発者会議(WWDC 19)を前に、若き女性開発者と、ベテラン開発者で経営者という2人の参加者を取り上げ、開発者コミュニティの多様性を紹介しています。
テクノロジー業界に新風を吹き込みたい23歳の女性開発者
Appleが5月30日付けで公開したストーリーは、世界86カ国から集う5,000人以上の中から、WWDC初参加となる23歳の女性と、連続17回目の参加となる50歳のベテラン開発者の2人にスポットライトを当てています。
名門・エール大学を卒業した23歳のエリカ・ヘアストンさんは、マイノリティをテクノロジー業界に導くことで、業界にダイバーシティを実現したいと考え、「Zimela」を開発しています。
ヘアストンさんは、Appleが主催する女性起業家支援プログラムである「Apple Entrepreneur Camp」を修了し、WWDC 19に初参加します。
親友のために仮想キーボードを開発したベテラン
オランダのアムステルダム在住の50歳で2児の父、デイヴィッド・ニーマイヤーさんは、1995年に自動車事故で首から下の麻痺を負った親しい友人のために、マウスの代わりになる仮想キーボードを開発しました。
友人からのフィードバックを踏まえて改善を重ねた仮想キーボードは「KeyStrokes」というプログラムになり、ニーマイヤーさんはAssistiveWareを起業しました。
2001年には、「KeyStrokes」とMac OS Xとの連携を望むユーザーが、スティーブ・ジョブズ氏に手紙を書いたことから、AppleとAssistiveWareの関係が始まり、AssistiveWareはアクセシビリティアプリを提供する世界有数の企業となりました。
2年前には日本の「世界最高齢の開発者」が紹介される
2年前のWWDC 17には、「高齢者にも楽しめるアプリが欲しい」と独学でiOSアプリ「Hinadan」を開発・公開した若宮正子さんが、「世界最高齢のiOSアプリ開発者」として招待され、参加しています。
当時82歳の若宮さんは、当時10歳のリマ・ソエリアントくんとならんで、WWDC 17の冒頭でティム・クック最高経営責任者(CEO)から紹介されました。
WWDC 19、もうすぐ開幕!
WWDC 19は、日本時間6月4日午前2時からの基調講演で開幕します。基調講演の模様は、AppleのWebサイトでストリーミング配信され、誰でもリアルタイムで視聴することができます。
WWDC 19では、iOS13やmacOS 10.15などソフトウェアの発表が見込まれるほか、Mac Proなどの発表もあるのではないかと噂されています。
Source:Apple
(hato)