Apple最大のサプライヤーFoxconnの郭董事長、台湾総統選に出馬表明

    鴻海精密工業 郭台銘(テリー・ゴウ)董事長 Foxconn

    鴻海精密工業 郭台銘(テリー・ゴウ)董事長 Foxconn
     
    Apple最大のサプライヤー「Foxconn」で知られる鴻海精密工業の郭台銘(テリー・ゴウ)董事長が、台湾の総統選挙に出馬することを表明しました。2016年末、アメリカのトランプ大統領を批判した公開書簡には、将来の出馬を示唆するような内容もありました。

    台湾総統選挙への出馬を正式表明

    郭台銘董事長は、1974年に創業した鴻海を、iPhoneなどのApple製品の多くを組み立てるApple最大のサプライヤーに一代で育て上げた創業者です。
     
    先日、鴻海の経営の第一線から退くことを表明した郭董事長は現地時間17日、中国との融和路線を掲げる国民党から、2020年1月の台湾総統選挙に出馬することを正式に表明しました。
     
    郭氏は、多くの工場を保有する中国の政財界に太いパイプを持ちます。同氏が総統に就任すれば、台湾とアメリカとの関係がどう変化するか、注目を集めることとなりそうです。

    トランプ大統領を痛烈に批判しつつ、2016年に出馬を予告?

    郭氏は、「iPhoneをアメリカで製造させる」との公約を掲げたドナルド・トランプ氏がアメリカ大統領選挙に当選した後の2016年12月に、公開書簡をBloombergに掲載し「お望みなら、トランプタワーでiPhoneを製造してもいい」と、トランプ氏に痛烈な批判を浴びせて話題となりました。
     
    Foxconn 郭会長からトランプ次期大統領への公開書簡
     
    公開書簡で、トランプ氏と台湾の蔡総統との電話会談が議論を呼んだことについて触れた郭氏は「次に台湾の総統と話す時、電話の向こうにいるのは私かもしれないよ」と語っています。
     
    今にして思うと、台湾総統選挙への出馬予告のようにも読める内容です。

    インドでのiPhone量産開始を認める

    郭董事長は先日、インドでiPhoneの量産を2019年中に開始することを認めています。
     
    インドメディアPC-Tabletは先日、Foxconnがインドで生産するのはiPhone SEの後継にあたる、4.7インチの有機EL(OLED)モデル「iPhone XE」ではないか、と報じています。
     
     
    Source:日本経済新聞, MacRumors
    Photo:Foxconn
    (hato)

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