中国におけるiPhone売上が好転〜Apple第2四半期業績は予想超えか

    iPhone XS/XS Max iPhone XR

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    中国におけるiPhoneの売上が好転しており、今年1−3月の業績は当初の予想を上回るとの見通しを、金融機関Morgan Stanleyが明らかにしました。

    3カ月連続でインストールベースのシェアが上昇

    Appleの2019年度第1四半期業績(2018年10−12月)におけるiPhone売上高は、米中経済摩擦、そして中国市場の冷え込みが響き、前年同期比で15%減となりました。
     
    しかし米メディアAppleInsiderが入手した、Morgan Stanleyによる投資家向けメモによれば、中国におけるiPhoneのインストールベース(実際に使用されている台数)のシェアは、対前年同期比で1月、2月、3月と3カ月連続で上昇したとのことです。

    首位Huaweiとの差を縮めたApple

    これは2018年10−12月期と比べると大転換といえます。同金融機関によると、中国において今年3月に、対前月比でインストールベース・シェアを伸ばした大手スマートフォンベンダーは、Appleを含む3社のみでした。
     
    2019年3月末時点でのiPhoneのインストールベース・シェアは20.9%となり、首位Huaweiとの差を縮めた、とMorgan Stanleyは見ています。

    値下げがiPhone売上を好転

    中国における3月のインストールベースのデータ、およびそのほかのデータから、Morgan Stanleyは1−3月のiPhone出荷台数は、前四半期と比べると好転したと予想しています。
     
    Appleは中国において、年明けにiPhone XR/iPhone XS/XS Maxの値下げを行い、その後3月にさらにiPhone XS/XS Maxの値下げを実施、4月に入ってからは為替レート変動に合わせiPhoneを含む複数のApple製品の値下げを行っています。こうした値下げが、同市場におけるiPhone売上増に貢献したと見てよさそうです。
     
    Appleは4月30日に、同社の2019年度第2四半期(2019年1−3月)の業績発表を行う予定ですが、Morgan Stanleyは同四半期の業績は、当初の予想を上回ると見ています。

     
     
    Source:AppleInsider
    (lunatic)

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    この記事を書いた人

    元某業界新聞社の記者。その後フリーライターとして各方面で執筆、英日翻訳家としての著書も多数。2014年から本メディアでライター、編集記者として活動中。アメリカ在住(現在は日本に滞在中)。iPhone使用歴は12年以上。

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